夕暮れ時

Tさんからお借りした「ALWAYS三丁目の夕日」をみた。
劇中、吉行淳之介という名の少年が出てきてびっくり。
母親はカズコ。ん?
しかし、その役どころに、ナルホド的気分になった。
作家、吉行淳之介から浮かぶ風景、それは遊郭、夕暮れ、曇り空、妾、色男、女、疲労。
劇中、淳之介少年は幼くして陰のあるオトナの雰囲気を醸し出していた。そのスジの女性に愛される男のムード。
うん、たしかにコレは吉行淳之介だ。

夜の風景

夜の10時すぎ、部屋が蒸し暑かったので屋上に上がった。
上空で月が明るく輝いていた。
稜線沿いに入道雲がいくつか顔を出し、それが月明かりに映え、言葉にできないくらい幻想的だ。
グレーと青のグラデーション。写真に撮れたら素敵なんだけど。
でも、無理なんだと思う。思った以上に暗いはずだ。
ファンタスティック。
みんなに教えてあげたかった。
いま、何をしているだろう、みんな。
テレビを見ている人。音楽を聞いている人。本を読んでる人。
寝てる人。
ちょっとでいいから見てごらんよ、あの空を。

ワイルドで行こう

Moon_03雨が好きな人でも、こう毎日降り続くと飽きが来る。かもしれない。ぼくは忘れっぽいから、空の青、夜空の月、そして星のことをすでに忘れかけていた。夜風に吹かれようと屋上に出たら、はるか上空で何か、ぼうっと光っていた。それは懐かしい何かだったが…たしか、ウサギが棲んでいる…そうだ、あれは月だった。

青春ドラマ風

時計は午前1時をまわろうとしている。某コーヒー店のホームページづくりもいいかげん飽きて、シャワーを浴びて寝ることにした。外は雷雨。土砂降りである。洗面所でパンツ一枚になった時、ぼくはいいことを思いついた。屋上のドアを開け、外に出ると横殴りの雨。ぼくは真っ暗な空を仰ぎ、雨に打たれた。(二つ前のエントリー参照のこと)ずぶぬれになりながら、勢い、コンクリートに大の字に寝転がった。寒くなって、震えがきた。なんとなく気分が醒め、風呂場に戻って頭を洗った。

やれやれ

K_hp某コーヒー屋のホームページを更新中なんですが、作っては壊し、作っては壊しした挙句、結局ブログスタイルになってしまいました。先日F少年から借りた、佐々木俊尚著「google」のなかに「ブログは検索エンジンに引っかかりやすい」と述べてあったのも、その理由のひとつです。広告を兼ねたHPは、検索でヒットすることが最優先事項なんですね。ただ、そうなると、HP全体の体裁を始め、いろいろ問題が出てくる。うーん、頭が痛い。ま、ボチボチやっていくことにします。

雨に打たれたい時もある

Shawshank3なにかに縛られ、動けなくなっている自分に気づくことがある。足があるのに歩けず、羽根があるのに飛べない。そんなとき、無性に見たくなる映画がある。たとえば、ショーシャンクの空。無実の男が脱獄する話。あの海の色を見るために、歩きだす。

雨の道路

Tunnel_01高速道路を北に向かった。雨が降っている。睡眠不足でぼんやりしている。雨の日の運転は海の中を泳ぐのと似ている。フロントグラスをたたく雨の音が世界を均一化している。

SundayMorning

深い森の奥に、ひっそり佇む小さな湖。ぼくは湖畔のサマーハウスでピンボールゲームに耽っていた。1,000,000スコアを叩き出したところで、ポットのコーヒーをカップに注いだ。開け放った広い窓から射す光は、霧に弱められてやわらかい。ピンボールマシンの喧騒が遠ざかると、どこでだれが弾いているのか、スペイン風のギターが流れてくる。それは古い舞踏曲。音階の上をすべるように流れる二つの足。抗うすべなく、霧の中の白い幽霊と踊る。

不死身の夏

好きな数字は、1と7
7月1日。なにかいいことがありそうな…
六月灯も今日からだ。
いよいよ夏が始まる。
夏は殺されても死なないような気がするから不思議だ。

本当の愛はここから始まる

B_hotel
明日から7月。ぼくはカレンダーをめくった。
涼しげなイラストが現れた。
よく見ると、この幻想的な飛行艇はホテルだ。
名前は Blue Sea Hotel
ぼくは、カップに残ったコーヒーを飲みほして言った。
空を、船のように飛ぶホテルって、聞いたことあるかい?
物語はこうして始まることもある。