人生最良の日々はまだ生きられていない

雨との予報だったのでドライブに出かけるのはあきらめ、朝のコーヒーを飲んだ後「これから使うことのなさそうなものを大胆に片づける作業その1」に着手した。いわゆる一つの、シューカツ。こういう作業は元気なうちにやらないと大変そう

納戸や床下収納にしまってある、いつかは使うはずだったブツを手当たり次第引っ張り出す。いつかは使うはずだったブツは、ほぼすべて再び使われることはなかった。これらを分別し、ゴミ収集に出せるものは出し、ダメそうなものは、まとめて処分場に持っていく。分別作業は一ヶ月くらいかけてのんびりやろう、という計画

8時に始めて一段落着いたのが午後1時。けっこうくたびれたし腹も減った。魚フライでも食べよう、ということになって、小雨降るなか、山を越え、海辺の食堂に着いた。魚フライをつつきながら、あのフランス映画「男と女」の続編が来年あるらしいよ、同じキャストで。って話から、フランス人はいくつになっても恋愛に生きるそうだ、って話になって、フランス人と結婚したら大変そうだね、って話になった

夕食は手作り餃子。写真は納戸から出てきたロケット花火。今ではしなくなったけど、むかし砂浜でよく打ち上げていた。浜辺を走り回っていたあのころを思い出す

8 years ago

たくさんの矢印が風に吹かれて好き勝手に回っている。
ぼくの行き先なんて、まったく無意味だと言いたげに。

8年前の朝、ぼくはこんなことをつぶやいた。
ふーん、なるほど、と思う。
でも今はそうは思わない。あの頃のぼくが懐かしい。

答えのない問い

老サラリーマンよ、現在のぼくの僚友よ、ついに何ものも君を解放してはくれなかったが、それはきみの罪ではなかったのだ、きみは、かの白蟻たちがするように、光明へのあらゆる出口をセメントでむやみにふさぐことによって、きみの平和を建設してきた。きみは、自分のブルジョア流の安全感のうちに、自分の習慣のうちに、自分の田舎暮らしの息づまりそうな儀礼のうちに、体を小さくまるめてもぐりこんでしまったのだ、きみは、風に対して、潮に対して、星に対して、このつつましやかな堡塁を築いてしまったのだ。きみは人生の大問題などに関心をもとうとはしない、きみは人間としての煩悩を忘れるだけにさえ、大難儀をしてきたのだ。きみは漂流する遊星の住民などではありはしない。きみは答えのないような疑問を自分に向けたりは決してしない。要するにきみは、トゥールーズの小市民なのだ。何ものも、きみの肩を鷲掴みにしてくれるものはなかったのだ、手遅れとなる以前に、いまでは、きみが作られている粘土はかわいて、固くなってしまっていて、今後、何ものも、最初きみの内に宿っていたかもしれない、眠れる音楽家を、詩人を、あるいはまた天文学者を、目ざめさせることは、はや絶対できなくなってしまった。

「人間の土地」堀口大學訳 より


ちなみに渋谷豊さん訳「人間の大地」ではこうなっている。

「君はもはやさまよえる惑星の住人ではない。君は答えのない問いを自分自身に投げかけることはできない」


ここ数か月、本を読もうという気分にならなかった。何冊か読んだけれども、わくわくするようなことが起きない。年のせいかな。でも昨日、久しぶりに堀口大學訳「人間の土地」を手に取ったらすぐに引き込まれてしまい、なんだか生き返った気がした

秋ですね

ねえ君、二人でどこへ行こうと勝手なんだが、花の咲くところへ行きたいと思っていたのさ

高速を飛ばし、北に向かっていた。長い坂を走っているとルームミラーに銀ピカの怪しい高級国産車が。ぼくはスピードを落とし、すーっと登坂車線に移った。すぐさま銀ピカの屋根から赤い回転灯が飛び出した。ぼくはロックオンされていたらしい。ところがぼくを追い抜いたあと、すぐに回転灯を引っ込め、そのまま先に行ってしまった

何の日か忘れてしまったが今日は祝日だった。つまり、どこに行っても、うんざりするほど人が多い。しかし、高速道路を高速で走ってきたおかげで人はまだ少なかった。花の中を歩き、帰るころになって砂糖にアリが群がるように人が集まりはじめた。

近くのメガネ橋に寄ってみた

月の木川橋というのが正式な名前

人が渡るためではなく、木材運搬用のトロッコ軌道の一部として造られたそうです

下を見る勇気はありません

峠に向かう途中にあるソバ屋で昼食

帰りは高速を使わずに走った。あちこちで金木犀が匂っていた

たどりついたらいつも雨降り

古いヤツだとお思いでしょうが、世間で盛り上がっている「キャッシュレス」ってーのが、どうもなじめない。というか、不安。気持ち悪い。
考えすぎかもしれないけど、これって、個人データ、ダダ漏れなんじゃないの? それをITとかでいじくって、何か新しいものを作り出す。もーなんだか気持ち悪い。でも、これからそういう場所になっていくんでしょうね、この国は。

そんな気分をすっきりさせたいと思っていたら、次の記事が、すこし役に立った。あの、白熱討論のマイケル・サンデル教授の討論記事

デジタル世界で「信頼」をどう再構築するか

10月10日なのに

今日は10月10日。体育の日。祝日。だったのになぁ~1999年までは。10月10日に結婚した友人が「結婚記念日に休めて嬉しかったのに」といつもぼやいていた。残念ながら今日はフツーの日。ただの木曜日。特別な日じゃないんだな。おまけに灰が降ってザラザラ。かわいそうに。

だれもいない海

エビフライが食べたくなったので南に走った。午前中は雨との予報だったが、まずまずの天気だった

天気予報はちっとも当たらない、とブツブツ言いながら走っていたら雨が降り出した。なんとなくススキが見たくなって干拓地中央の交差点を左に曲がり、その先にある山に上った。駐車場に車を止め、横殴りの雨の中、傘をさして海が見えるところまで歩いた

こいつらも少し前まではどこかの海をうれしそうに泳いでいたのだ

今はもう秋

だれもいない海

峠で運転を代わり、歩いて帰った