くすり

眠れない夜が二日続いた。
一昨日は3時間も寝ていない。昨夜は4時間。
そのせいか、今朝は頭痛、腹痛、耳鳴り、目の痛み、口内炎のオンパレード。しかし、ぼくはめったなことでは薬を飲まない。病院に行くなど、もっての外。
昨日、お客様から、パンやクッキーを頂いた。
どちらも手作り。
ぼくの薬はこれである。手作りのパンやお菓子。
作った人の顔を思い浮かべ、作っている風景を想像しながら食べる。
これが効く。本当に効くんだから。

スタート

今日から仕事なのだった。
起床5時。30分後に家を出た。外は真っ暗。冬の5時半がこんなに暗いとは。点滅している信号を次々に走り抜け、店に着いたのが6時。昨夜は12時に床に就いたものの、なかなか寝付けず、ほとんど眠れないまま朝を迎えた。一週間続いた不規則な生活パターンのせいだ。やれやれ。ドアを開ける。店内の空気は年末のまま。まっさきに機械に火を入れ、ウォームアップ開始。いつでも先に目覚めるのは機械。ぼくはそれを眺めながら集中力を上げていく。今年最初に焼いた豆はキリマンジャロ。15種類の珈琲豆を焼き終えたのが11時。
2006年、珈琲豆の販売開始だ。

Pavlov’s Dog

Kenken
きょうで正月休みも終わり。
時計は夜の9時を回ってしまった。
今日は早く寝ないと、明朝5時起きである。
ああ、ぼくの気分は限りなく不透明に近いブルーなのだった。仕事が嫌いなわけではない。早起きも苦にならない。しかし、気分はブルー。
ん?待てよ?なんでだろう。考えてみると不思議である。長かったサラリーマン時代に固定化した条件反射的不幸感か。
休日が終わる→憂鬱。ブルーな気分。
まずいな。こりゃなんとかせにゃいかんかも。

器用なオレ

今日は「正月休みの間に絶対しなくちゃならんリスト」から、2番目に優先されている項目をクリアすることにした。
その項目とは、昨年秋の台風によって吹き飛んだベランダの天井板の補修工事である。はがれた天井板の残骸をスクレーバーで、きれいに剥がしとり、必要な板のサイズを求め、東開町のしもんそマルヒラに走る。パーフェクトだ。無駄のない計画によって、最短時間で作業は終了。オレって、何でもやるよなぁ。器用貧乏とは、オレのためにあるような言葉だ。

太陽がいっぱい

20060102曇り空が何日も続くと、カラータイマーが赤になったウルトラマンのような気分になる。ウルトラマンは気ままにM78星雲に戻るが、ぼくらは地上の人なので待つしかない。午後から晴れるという、ハズレてばかりの天気予報を信じて南薩へ出かけた。ふいに指宿スカイライン沿線上にある「記念すべき場所」へ行ってみよう、ということになり、有料道路に入った。記念すべき場所とは、千貫平PAのことである。なにが記念なのかというと、10年前、ぼくはここのがけを上っていて、つかんだ岩もろとも高所から落下したのである。家族とソーメン流しに行く途中だった。家人たちには「かすり傷だ」と言って、そのままソーメン流しに行ったのだが、指が動かず、ソーメンがつかめない。変だな、と思いつつ、帰路につこうとしたら、車のクラッチが踏めない。おかしいなと思いつつ帰宅し、ケガをしたところにオロナインを塗りこんで就寝。翌朝、手と足が痛くて目が覚めた。しかたなく行きつけの整形外科へ行くと、いきなり院長に「おまえはバカか」といわれた。手の指と足を骨折していたのだ。即入院。40日間不自由な生活を強いられるハメになったのだった。友人たちは大いに喜び、ラジオに「こんなバカがいます」と投稿、それが採用されて放送局から黄色いTシャツが送られてきた。なべて友人とはこういうものである。話がそれてしまったが、天気予報もたまには当たる。午後から気持ちよく晴れてきた。フラワーパークも、きっと人出が多いだろうと心配したが、行ってみると大変少なかった。園内の陽だまりでポットに詰めたコーヒーをのんびり飲んだ。太陽が暖かかった。ぼくの太陽電池はどんどん充電されていった。ぼくにとって、お日様がどれだけ大切なものか、今日は身に沁みてよくわかった。感謝。
写真は今日の夕日です。

元旦

新しい年になった。
といっても、いつもと変わらない。ただ、腹の調子が悪く、頭も痛い。何をしていたのかよく思い出せない。午前中はコーヒーを飲みながらぼんやりしてた。午後から夜にかけては、音楽を聴いたり映画を観たり。
正月らしい充実した一日だったと思う。

大晦日

昨日のお店に引き続き、今日は家の大掃除。
ぼくはまず台所の換気扇に着手した。
わが家の換気扇は、一般的なプロペラが回るタイプじゃない。
特殊なファンの前面に、油を吸着するための金属フィルターが3枚並んでいる。これに油がガムのようにへばりつき、一般のレンジ用洗剤ではビクともしない。
そこで、プロ用の洗剤を使う。50度の湯で割った、怪しく揺らめく青い液体に、油まみれのフィルター静かに浸す。待つこと2時間。
見事に落ちる。こする必要などまったくない。アッパレである。
この洗剤に出会うまで、ぼくは半日をこのフィルター掃除に費やしていたのだ。うっかりしてると人生はこのように消耗していく。
次にぼくは風呂場の掃除を始めた。壁のタイルに洗剤を吹き付けながらタワシでこする。跳ね返った洗剤が服につくので、寒い中、パンツいっちょで作業を続けた。これがよくなかった。
夕食に殻つきのカキを蒸したのとナマガキが出た。カキは大好物なのだが、ぼくは3回に1度の割合で当たる。今日は当たる可能性が高い。先ほどの風呂掃除で風邪をひきかけていたのだ。しかし、すでに手が勝手に動いてカキはぼくの口に運ばれつつあった。30分もしないうちに強い寒けと吐き気がぼくを襲った。ぼくは布団にくるまり、病魔が過ぎ去るのをじっと待っていた。

気をつけなくちゃ

夜遅くまで映画を観てた。
サウンドオブミュージックと、ディープブルー。
ディープブルーは初めて観たんだけど、ぼくはネイチャーものが好きなのでおもしろかった。サウンドオブミュージックは、あるシーンだけ観たくなって観始めたら、結局全部見てしまった。映画を観終わって部屋から出ると、シーンとしている。みんな寝てしまったのだった。いつものくせで寝る前に冷蔵庫を開ける。雪崩を起こしそうなくらい、食い物が詰め込んである。いつもの3倍はある。そうだ、正月がやってくるのだ。
正月は要注意だ。3~4キロはあっという間に増える。体重の話だ。特に煮豆が危ない。大きな鍋で作るのだけど、ほとんど全部ぼくが食べる。ぼく以外の連中はあまり食べないのだ。みなさんも十分お気をつけください。
特にダレとはいいませんが。

仕事納め

明日から約一週間休み。
日本は寒いので、明日からアフリカに出かけることにした。
という人もいるかもしれないが、ぼくはやはり日本に留まるつもりだ。
何をしようか。
「お正月は何をするんですか」
今日は、お客さんがいらっしゃるたびに聞いてみた。
圧倒的に多かった答えは、「家でごろごろする」
であった。
しかし家でごろごろするのも案外疲れるものである。
そこでぼくは提案したい。
まず、コタツを準備する。持ってない人は買う。5000円くらいで売っている。
次に、トランプとミカンを準備する。持ってない人は買う。
子供やヒマそうな人を集め、トランプを開始。
1ゲームにつき、百円賭ける。お金持ちは1000円賭けてもよい。
金のない者同士でやる場合は、負けた人にシッペをかます。
いかさまの得意な人は子供らを相手に賭場を張り、お年玉を巻き上げるのも一興。子供には正月の懐かしい思い出になるだろう。
ところで、5000円で買ったコタツは夏場はちゃぶ台として使えるので重宝する。子供になめられてる親は、時々これを夕飯もろとも思い切りひっくり返すと尊敬されるかもしれない。