水たまりの空

070717_01畑の水たまりに空がうつっている。そこには小さいながら太陽や雲があって、うつくしい風景をなし、風が吹くたびにさらさら揺れている。ぼくはそれに気をとられていたが、一方、水面下では、どこからか飛んできたプランクトンが早くも増殖し始め、水は薄緑色に染まっていた。ぼくのくだらないセンチメンタルをよそに、このちいさな水たまりでは確かな世界が動いている。

台風のあと

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店のビルの屋上には、畑がある。
イスやテーブル、ソファーまでもが置いてある。
おとといの夜、台風が来るというので、それらのガラクタを飛ばないように片付けた。テーブルやソファーは、水の入った、重いバケツを載せて固定した。 台風が去って、様子を見に屋上に上がった。畑は無事だった。畑の管理人が、茄子やトマトをちぎっていた。気持ちいい風が吹いている。

たどり着いたらいつも雨降り

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いくら雨が好きな人でも、こう毎日雨が降り続くと飽きる。
ショパンだって毎日聞けば飽きるように。
さっき、山下達郎の「BigWave」というアルバムを聞いた。
青い海、白く砕ける波。焼けた砂浜、白い雲。
早く泳ぎてーなー

人食い魚

おととい南の島に行っていた女の子のハナシである。
彼女の話によれば、最近、立て続けに変なことばかり起こるので南の島に行ったのだそうだ。
なぜに南の島なのかは、聞いたのだけど忘れた。
海がとてもきれいだったそうだ。
ちなみに、ヤドリ浜という所らしい。
泳いでいると、色とりどりの熱帯魚が寄ってきたそうだ。
あまりにたくさん寄ってくるので、怖くなって逃げたら、ガブリと噛まれ、血が出たそうだ。
魚に食われるなんて(笑)

ハブラシ

ねえ、ご主人が使っているハブラシ、あなた使える?
ぼくは3年前に結婚した常連のT子さんに聞いてみた。
「イヤ!」
即答であった。

七夕とビール

いままで屋上でビール飲んでたんですが
雲の切れ間から、星が顔を出してます。
ぼくは酔っているので
雲間からキラキラ星が顔を出すたびに、
こんばんは
と、声をかけてました。
主役は、織姫と彦星。
ランデブーは成功したかな。

冷蔵庫を開けると

深夜、どうしてもビールが飲みたくなることがある。
階段を下りて、台所に行く。
冷蔵庫を開ける。そこに冷えたビールがある。
あった。
ぼくは安心して冷蔵庫のドアを閉める。
階段を上がる。
ベッドに倒れこむ。
寝る。
つまり、ビールは飲まない。飲まないことが多い。
寝る前にビールを飲むとブタになるからだ。
深夜、いつものように階段を下りる。
冷蔵庫を開ける。
ない!ぼくのビールがない。
飲みたい。無性に飲みたい。死ぬほど飲みたいっ!
いらいらする。
眠れない。