「あの海の写真、いいね」
うん、表面の細かいところまで写ってて、ぼくも気に入ってる。
「あのマスターの表情もいいね」
そう?
「気持ちが伝わってくる」
でも、あの顔、スケベそうだね。
「あはは」
ねえ、あの写真はどう?
「うーん」
やっぱりダメかな。
「うん」
大掃除開始
特殊相対性理論
夏祭りの頃
土曜日は仕事なのだけど、平日と違って、なんだかうれしい。気分は半ば、休みモードなのだ。豆を焼き終わって外の空気を吸うために駐車場に出ると、空の高いところで太陽が一人ギンギンにがんばって輝いている。ぼくは雲の写真を撮るのが好きなので、いい雲は出てないかな、と、ぐるりと空を見まわしたが、どれもイマイチであった。とりあえず店のビルの写真を一枚撮った。写真左に写っているステンレスの太いパイプが当店の煙突である。12月24日の深夜、サンタクロースはここから進入する。店に戻るとすぐに、お客様が次々にいらっしゃった。お客様でにぎわった店が静かになりはじめたころ、常連のAさんがいらっしゃった。彼女はいつも遠いところから1時間以上かけてコーヒー豆を買いにやってくる。休みの日しか来れないので、たくさん買っていく。今日は港祭りがあるそうで、道路が混雑する前に急いで帰るのだという。彼女を紹介してくれたお客様は、目の澄んだエキゾチックな美人だったが、一年前に結婚して以来、店に来ない。
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Aさん、見てるけ~
ケータイからだと、写真は見れないみたいだよ
パソコンで見てね~
こんな日
8
∞
まだらの紐
36度の日々
暑い夏は暑い。
あたりまえだ。
店のクーラーは27度に設定している。27度だって、けっこう暑いのだけど、なにせ外が36度もあるので、店の中は北極のように涼しい。ような気がする。そんな暑い午後3時、常連のTさんがやってきた。ハワイにでも行ってきたのか、ずいぶん焼けている。
「どこでそんなに焼けたの?」
ぼくはまじめな顔で聞いた。
「グランド」
彼女は言った。
「ワイルドに焼けてるね。記念に写真とってやろうか?」
「うん」
というわけで、ぼくは何枚か写真を撮った。
ウェブにのせてもいい?
「いいよ」
最近、字を書くのが億劫だ。
だから写真でスペースを埋めている。
そんなわけで、写真だらけのブログはしばらく続く。かもしれない。