店の駐車場に車を停め、歩いて天文館に行った。腹が減っていたので、さかな館でスパゲチーを食べた。さかな館を後にし、ジュンク堂で息子へのクリスマスプレゼントとして村上春樹の「走ることについて語るときに僕の語ること」を買って包んでもらった。ついでに、だれかに貸したまま永遠に返ってこない「羊をめぐる冒険」と「羊男のクリスマス」を購入。なぜかもう一度読んでみたくなったのだった。県立博物館にも寄ってみた。いろんな動物のハクセイが置いてあって、なかなか不気味であった。なかでも、キツネのハクセイが迫力のある顔をしていて気に入った。わが家の玄関にも、ぜひ置いてみたい(よかったらキツネの写真をクリックしてみてください)。次に「鹿児島遺産展」を見るために黎明館へと向かった。会場に入ってすぐ左側に展示されていた祭りの様子を写した写真に目を奪われ、しばしぼーっと見つめていた。なぜそれがぼくの心をつかんだのかわからない。理由を考えてみたが、思いつかなかった。不思議な体験だった。そんな、ぼくにとって特別な作品が3点あった。題名は見なかったのでわからない。次に、おなじ黎明館でやっていた「触れる造形展2007」というのも見てみた。おもしろい作品が無造作に床に転がしてあったりして、気楽に楽しめた。
鹿児島遺産
TAGUCHI TAKASHI’S MEMORIAL WORKS.
写真家・故 田口隆さんの追悼写真展
鹿児島歴史資料センター黎明館2階 入場無料
12月29日(土)まで。25日火曜は休館日です。
写真に興味がある人、行ってみませんか?
ぼくは明日行くつもりです。
touzi
ぼくのドアを叩くもの
夜だ。風の音が気になって屋上に出てみた。南東の風が吹いている。さっき見えていた月も黒い雲に隠れてしまった。息のある強い風だ。北風とは明らかに違う気配があって、生命を感じさせる。海の向こうで今日も生きている。それは夏。
PRESENT
仕事男
こたつ
何年も前から、ぼくの家にはコタツがない。コタツで食べるミカンはうまい。ババ抜きや7ならべ、スゴロクをするのも楽しい。コタツがあれば、嫌いな冬も少しは楽しくなるのかもしれない。そういえば、冬が嫌いになった頃と、わが家からコタツが消えた時期は一致するような気がする。
曇り空
夏空に白いアイスクリームが映えるように、冬の曇った空には焦げた焼芋がよく似合う。寒い冬の休日は、老哲学者のように黙々と庭の枯葉を集め、落ち葉焚きをするのが良い。人生の哲学とはそういうものだ。しかし、焚き火をすると当局に通報される。本当かどうか知らないが、最近さかんにヘリが飛び回るのは、焚き火を見つけるためだという。そういうわけなので、曇り空の今日、ぼくは哲学者のような顔で庭の枯葉を黙々と掻き集め、穴を掘って、埋めた。救いのないエンディングである。まるでフランス映画だ。そこでぼくは先日友人から頂いたサツマイモをガスコンロで焼き、それをジャケットのポケットに入れ、屋上に上がった。屋上のテーブルに焦げた焼芋を並べてみると、それはミルク色の冬空によく似合っていたのだった。
新しい天体
夜の高速道路は星空に続く滑走路のようだ。ぼくの運転するスバルは、かすかなタービンノイズを残し、闇を切って加速していった。今夜はOさん宅で年末恒例のお食事会。午後8時、車は予定どおり閑静な住宅街に進入した。ドアを開けると、明りを落とした室内には落ち着いたピアノ曲が流れていた。それはどこか影を持つ大人の雰囲気…つまり、ぼくにピッタリの選曲であった。後で知ったのだが、このアルバムはF少年のブツらしかった。あとで借りることにしよう。Oさん宅での食事会が楽しい理由については、その会話内容が繁多な日常から遠ざかっているせいもあるが、なによりも奥様が心をこめて作った手料理に負うところが大きい。今夜もまた、珍しい作品の数々がテーブルを囲む馴染みの面々を楽しませていた。さて、酔いが回りだしたころ、テーブルでは「テリーヌ」という料理が話題になっていた。「あのテリーヌはテリーヌではない」と、ご主人が頑なに主張されているのだった。そのテリーヌとは、今回奥様がこしらえたテリーヌのこと。ぼくはさっそくそのテリーヌ?を所望し、テーブルに運ばれるのをワクワクしながら待った。それは上質なハンバーグのようで、とてもすてきな、ぼく好みの味だった。はて、これがテリーヌでない理由とは…。ご主人の定義するテリーヌとは、もっと野趣があって…etc、ということらしかった。おそらくテリーヌにも色々あるのだろう。作る人の数、いや、星の数ほど。そういえば、ブリア・サヴァランという人は、その著書「美味礼讃」で、新しい星を発見するよりも新しい料理を発見するほうが人間を幸せにするものだ 、と言っていた。なるほど、新しい料理の発見は、たしかに人をしあわせにしそうだ。そしてそれは、意外と簡単なことなのかもしれない。と、ぼくは少し酔ったアタマで考えた。新しいテリーヌ?をぜいたくに味わいながら。
スイーツ(笑)
今年ネットで流行った?流行語に「スイーツ(笑)」というのがあるのだという。ほんと? ぼくは、はじめて目にしたけど。いったい、なんだろうと思って、リンク先を見ると、
「スイーツ(笑)」
特に、マスメディア(おもに女性誌)の女性向けの特集にならうことがおしゃれであると考え、特集を鵜呑みにして気取っている女性を揶揄する言葉。実際はメディアに踊らされているとしか言えない状態であることが多いのだが、当人にはその自覚はない。そのような女性が洋菓子・デザートのことをスイーツと呼ぶことに由来する。いつ、誰が、どのような経緯で使い始めた言葉なのかはさだかではない。
Hatena Diary Keyword
だそうだ。 ほんとかしら。