勘違いしてハジをかくことがよくある。その失敗談はこのブログにも書いた。同じ失敗を何度もやらかす人を世間はバ○と呼ぶが、ぼくはその人である。人の言動を自分の都合の良いように解釈する傾向が強いのだろう。悲劇である。いや、喜劇だ。しかし、遅れ馳せながら、最近その失敗プロセスを感知するプログラムが脳内にやっと完成した模様である。ある日ある夜、はっと気づくのである。とりあえず失敗を回避できるのだ。これはありがたいことである。が、少し残念な気がしないでもない。勘違いしている最中のぼくは、たいていパラダイス・ハッピーなのだから。
8月の空
海沿いのカーブを曲がると、景色がまるで変わってしまう。それが8月のはじまり。7月のはじめ、ぼくはガソリンを満タンにしたオープンカーで出発した。ドラマはクライマックスに向けて目くるめく展開をみせたが、ぼくの心は満たされなかった。それは始まる前から分かっていたことだった。満たされることのないカップの向こうで、8月の空はまだ明るい。
三日月
きょうで7月も終わり。夕焼けを見ながらビールを飲んだ。
まだ夏は続くのだけど・・・
廃墟ガーデン
コバルトの季節の中で
この季節は、日差しが強いせいで、目への負担も大きい。
2週間前、年も考えず一日中海で泳いだのがいけなかった。
パソコンの文字が急に読みづらくなった。
しかたない、しばらく、パソコンから遠ざかることにしよう。
そう決心した。
中略
日記は、しばらく手書きでノートにつけます。
もしかすると、後日、一気に公開するかも(笑)
目の調子次第です。
それではまた会う日まで。
みなさん、さようなら。
暑い日
今日は、なぜか邦楽ばかり聴いていた。
オフコースとか、米米クラブとか。
彼らの歌の中に、ヒントを探してた。
強い日差しと風で、乾き始めたひまわり。
乾いて、雨を待っているひまわり。
赤いスイートピー
夏といえばコレ!というアルバム、だれにだって一つくらいあると思うんだよね。
タツロウの「Big wave」とか、大滝詠一の「LongVacation」
古いね。でも、古いのしか思いつかない。悲しいな。
で、ぼくがすきなのは、
松田聖子の「パイナップル」
知らないよね。
「赤いスイートピー」とか「渚のバルコニー」が入ってるんだけど。
銀河
梅雨が明けた。月がないせいか、夜空は星でいっぱいだ。なんて美しいんだろう。煙のように立ち昇った銀河が、射手座、白鳥座、カシオペアへと流れ、カシオペアの西には、水を湛えた巨大なひしゃくが横たわっている。ひしゃくは、ぼくに水を差し出してくれた。
ありがとう、ぼくは元気です。
宇宙は無音だけど、物語の声は絶え間なく聞こえてくる。
ぼくは今夜、その果てしない物語の一部になった。
ビールタイム
どうやら、今度こそ梅雨は明けたようだ。暑い。この部屋は西向きなので、エアコンなしだと日が沈んでも30度近くある。ビールを飲みながら書きたい衝動に駆られるが、ガマンしている。おかげで、当ブログも最近は平凡に推移している。ような気がする。変な記事を期待している人には申し訳ないと思うが、このほうが当人は楽なのである。というわけで、書き終わったので、今からビールタイム。
エンドルフィンの夏
今日は定休日。休日は早く目が覚める。低血圧なので、しばらくベッドに座ってぼんやりしていた。小さな電球が点るように、スイッチがひとつひとつONになっていく。数分後、ぼくは立ち上がり、カーテンを引いた。空いっぱい、ネズミ色の雲だった。水を500cc飲んだ後、ニンニクと唐辛子を炒め、ペペロンチーノを作って食べた。南の空が気になってしょうがなかった。ふと、遠くに青いものが見えた。それは青空だった。ぼくは急に冷たいアイスモナカが食べたくなった。アイスモナカは加世田の海浜公園で食べるとウマイ。かもしれない。透き通った青空と白い雲。ぼくは、いい気分で山道をとばした。海浜公園を奥に進むと砂浜に出る。草いきれの松林を抜けると美しい渚が広がった。ぼくはつくづく思う。鹿児島はほんとうにいいところだ。海浜公園を後にし、いつもの海辺のレストランに向かった。杜氏の里というだけあって、道に沿って奇妙な街灯が立っている。目的のレストランに着いた。でた。「準備中」。こういうこともタマにある。いや、よくある。ちなみに、定休日は木曜だったはず。
仕方ないので、風車村に向かった。春に行ったとき、このアミューズメントパークの入り口には「当分の間休業します」との看板が立っていた。すばらしく立派なプールもあるし、このまま廃墟化するとは思えなかった。夏になれば、きっと復活しているに違いない、と、その時は思った。村の手前のカーブを曲がったあたりで、うまそうな匂いが車内に流れ込んできた。駐車場に車を止め、石段を駆け上がり、湯気の立ち昇る店の暖簾をくぐった。が、だれもいない。カウンターには珍しい食べ物が何種類も並べられ、いい匂いを放っている。
「金は後で払えばいいさ」
ぼくは大皿に盛られた食い物を片っ端から箸でつかみ取り、夢中になってほおばりはじめた。