黒いオブジェ

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黒っぽい服を着ていることが多いので、黒が好きだと思われているかもしれない。黒はキライな色じゃないけれど、そんなに好きじゃない。果てしなく深い青を黒と呼ぶなら、その黒は好きだ。それは、ぼくが記憶している夜空の色。黒が似合う人はいる。友人にも一人いるが、そいつはほれぼれするほど葬式が似合う。

幻想の海

潮が引いた砂浜を、ぼくは子供のように水を跳ね上げながら走りまわっていた。驚いたカニたちが広がる波紋のように逃げ惑い、われ先に穴に隠れこむ。そんなカニに向けて、ぼくはカメラのシャッターを何枚も切っていた。
これ、昨夜見た夢。朝起きて「また変な夢を見てしまったなぁ」と思ってたんですが、今、不思議なことに気づきました。昨日まで、あんなにイライラしてたのに、今日は別人のように、穏やかな心持ちなのです。もしかして、あの夢のおかげかもしれないな、と思いました。ここ一ヶ月くらい、いろんな用事のせいで、ずっと海に行けず、昨日も、今日こそは行けるかな、と期待してたのに、やはり行けなかった。それで、今朝のような夢を見たのかもしれない、というわけです。ぼくは自分でつくった幻の海で遊び、とりあえず満足したのです。自分のことながら、みょうに切ないキモチになりました。ぼくの中には海で遊びたがるワガママな子どもがいるようです。そういえば、あのアントニオ・ガウディも「ぼくには時々海を見ることが必要だ」と言って、毎週日曜日、堤防に出かけ、海を見ていたそうです。

風のなか

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風が吹いている。屋上のテーブルに寝ころんで、雲を見ていた。よくみると、低い雲と、高い雲は、違うところに向かっている。どうしたいんだ、風。そしてぼく。

22時30分の空

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これ、今日撮った、夜空の写真。
中央付近に、けっこう有名な星座が写ってます。
(クリックすると大きな写真で見れます)
ヒント ボクがいなくなったら、この星座を見て思い出してね。

ソーボーキン

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朝、カーラジオを聞いてたら、ソーボーキンを鍛える簡単な方法、という話しがはじまった。ソーボーキンの血行が良くなると、肩こりも軽くなるのだという。というわけで、さっそくソーボーキンを鍛えることにした。ソーボーキンを鍛えるには、重いものを持ち上げればいいらしい。なーんだ、かんたんじゃん。というわけで、部屋の隅でホコリをかぶっていた鉄アレイを引きずり出し、洗剤で洗ってみた。ゴシゴシゴシゴシ。だが、いくら洗っても、鉄が金になることはない。久しぶりに持つ、鉄アレイの感触。去年は、これを持って毎日ヒンズースクワットを続け、ひざを痛めてしまったのだった。あれは失敗であった。ところで、ソーボーキンが弱ると猫背になるそうです。

静かの海

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後れ馳せながら今年最初のカップ白熊を食った。
カップ白熊は、どこで食べるとウマイだろう。
これは簡単そうで難しい哲学の問題だ。
バーカ、簡単なことを難しそうに言ってるだけじゃないの。
と、君は言うかもしれない。
反論する気はない。そんなことは、ぼくだって知っている。
ぼくは月面で食べる白熊がうまいと思う。
はぁ? ついていけないわ、バイバイ。
と、君は言うかもしれない。
でもさー、1000年後にはさー、静かの海の浜辺でさー、変なオバサンがカキ氷を売ってるかもしれないよ。

苦い記憶

大人になれば、だれだって苦い思い出の一つや二つはある。
それが大人というものだ。
大人になれば苦さに強くはなるだろう。
だが、苦さに鈍くなったらオシマイだ。
心を鎧ってはいけない。
苦いものは、いつだって苦くなくてはいけない。
だれかが言った。
やさしいだけでは生きていけない。でも、
やさしくなければ、生きている価値がない。
ぼくにも苦い思い出がある。
それは、ある暑い日の午後だった。
ぼくは喫茶店の隅の席に座り、アイスコーヒーを頼んだ。
冷たい琥珀の液が喉を伝ったとき、ぼくは目を瞠った。
その苦味は「輝ける闇」とでも呼びたくなる、高く深いものだった。
今日、その苦味を再現するべく、ぼくはアイスコーヒーを作った。
しかし、何かが足りない。
だが、完成は近い。と思う。
完成したら、
スーパーギャラクティカマグナム Z アイス。
という名前にしようかな~と思っている。

Fly me to the moon

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三日月が好きな人は多い。ぼくも、こどものころは三日月が好きだった。でも今はそれ程でもない。しばらく眺めていると退屈する。数年前までは半月が好きだったけど、今は満月がいい。いつまで眺めていても飽きない。それだけのことです。

酔わせてくれよ

ここのところ、うまく酔えない。酒を飲んでも酔えない。仕事の帰り、カーラジオのスイッチを入れたら、Van HalenのPanamaがかかった。よっしゃー、と、ボリュームを上げた。窓も全開、いい気分。だが、酔えない。なぜだろう。ナニかが邪魔してる。