風邪をひきかけているのか、くしゃみが良く出る。
そんな時、やっぱりというか
む、だれかウワサしてるな
などと思う。
大地の声
吹きすさぶ風。砂が舞い上がり、前が見えない。ぼくは砂漠を歩いている。人の言葉が心の奥深くに達することは稀だ。せいぜい最初の門で力を失い、風のように消える。魂の扉をたたくことさえできない。たしかに扉は扉として機能している。それはかけがえのないものを守っている。やさしさは透き通ったからだの向こうにある。人の中にそれを見つけようとしても、そこにはない。やさしさは人の中にはない。大地の声。感謝と畏れの念を抱かせるもの。それは人を通して聞こえてくるが、人の中にはない。創られたものは創ったものに勝ることはない。大地の声。扉はその時、開く。
微熱少年モード終了
人生いろいろあって、ぼくはそれぞれの状況に適応するモードを選んで自分を変化させているわけだけど、とりわけ気に入ってるのが「微熱少年モード」
ぼくの中の微熱少年は、たとえば心にダメージを受けると、それを独自の美学を駆使して変換し、芸術の域にまで昇華させる努力をする。現実はみっともない状況であっても、それをまるでフランス印象派の絵のごとく、原色の粒子を星のようにちりばめて表現しようとする。たとえば、描こうとする絵の中をニワトリがひょこひょこ歩いていると、それを白く輝く白鳥に変換して配置する。そのあたりをヌケヌケとやって涼しい顔をしてるのが、ぼくの中の微熱少年なのです。
あと2~3日続けたかったのですが「そんなもん、さっさとやめなさい」と声がかかったので、やめます。
湯気
店の暖房を入れた。
この冬初めて。
ぼくは寒さがあまり分からないのだけど、今日はどうも寒いような気がする。
お客さんに聞いてみた。
「店の中、寒くないですか?」
「寒いですね」即答だった。
すぐに暖房を入れた。
冬だ。
いれたコーヒーから白い湯気が立ち昇る。
あたたかさが恋しくなる季節。
北風
寒いな
コートをどこかに置いてきてしまった
だけど風、止まないでくれ
話す相手が欲しいから
君はいつも一人
わかるだろう?
話し相手になってくれ
あの海へ
今度の休みは、海に行こう
砂浜に座って、波の音を聞こう
つかれた君を休ませてあげる
ゆっくりとだけど、安らぎはきっとくる
伝わりますか
言葉の向こうにあるものが分かった時、それを人にどう伝えればいいのだろう。
どうしたら伝わるだろうか。
いつか無言で分かち合えると信じて待てばいいのか。
その時間は無駄に終わらないだろうか。
ぼくは性急過ぎるだろうか。
朝刊の音
オレって何だろう。
ベッドの中で、ずっと考えてた。
外でバイクの音がし始めた。朝だ。
やれやれ、一睡もできなかった。
フッ、案外、オレも若いね。
白いケータイ
日曜日の太陽
朝から雨が降っている。
雨の日曜日。
いつも心に太陽を、という歌があったような気がする。
ぼくの心の太陽は、けっこうさぼりがちだ。
人の太陽はあてにならない。あてになどしない。
さぼってないで、ちゃんと照らせ、ぼくの太陽。