まだらの紐

070728_01夏になると決まって読みたくなる本がある。
それは「シャーロック・ホームズの冒険」
何度読んでも飽きないから不思議。
「まだらの紐」とか。
暑い夜に読むとナカナカいいんだよね。

36度の日々

070727_01_2暑い夏は暑い。
あたりまえだ。
店のクーラーは27度に設定している。27度だって、けっこう暑いのだけど、なにせ外が36度もあるので、店の中は北極のように涼しい。ような気がする。そんな暑い午後3時、常連のTさんがやってきた。ハワイにでも行ってきたのか、ずいぶん焼けている。
「どこでそんなに焼けたの?」
ぼくはまじめな顔で聞いた。
「グランド」
彼女は言った。
070727_03_2
「ワイルドに焼けてるね。記念に写真とってやろうか?」
「うん」
というわけで、ぼくは何枚か写真を撮った。
ウェブにのせてもいい?
「いいよ」
最近、字を書くのが億劫だ。
だから写真でスペースを埋めている。
そんなわけで、写真だらけのブログはしばらく続く。かもしれない。

午後3時

070725_02気温は35度を超えている。
夏は暑い。
だから、そして
ぼくは熱いコーヒーを飲む。
これでいいのだ。

マダムタッソーの午後

070724_01風は止まっていた。
外気温、推定37.5度。
陽炎揺らめく蜃気楼の午後。
それでもお客様はやってくる。
「ごめんください」
人の体裁を保っているものの、すでに体の一部は熱で溶け始めていた。
脳回路はショートし、開いた口は同じ言葉を繰り返す。
キリマン、キリマンスノー。スノー…
「スノートップですね」
ぼくはやさしく微笑む。

夕暮れ

070722_01_2今日はとても暑かった。
35度まで上がったらしい。
人間はぐったりだ。
日差しが強いと元気になるやつがいる。
影。
日が西に傾いた。
もうすぐ夜。
影は闇に溶け、夜を闊歩する。

水たまりの空

070717_01畑の水たまりに空がうつっている。そこには小さいながら太陽や雲があって、うつくしい風景をなし、風が吹くたびにさらさら揺れている。ぼくはそれに気をとられていたが、一方、水面下では、どこからか飛んできたプランクトンが早くも増殖し始め、水は薄緑色に染まっていた。ぼくのくだらないセンチメンタルをよそに、このちいさな水たまりでは確かな世界が動いている。

台風のあと

070715
店のビルの屋上には、畑がある。
イスやテーブル、ソファーまでもが置いてある。
おとといの夜、台風が来るというので、それらのガラクタを飛ばないように片付けた。テーブルやソファーは、水の入った、重いバケツを載せて固定した。 台風が去って、様子を見に屋上に上がった。畑は無事だった。畑の管理人が、茄子やトマトをちぎっていた。気持ちいい風が吹いている。