デジタルプリントの夜

理由はわからないが、ぼくは暗い写真を撮るのが好きだ。昨夜は、その暗い写真をプリントするために某写真店に出向き、セルフ式の「デジタルプリント」ちゅーのをやってみた。サイズは四つ切ワイド。セルフは初体験なので、ドキドキした。完了ボタンをクリックし、出てきたレシートをカウンターに預けて待つこと20分。でけた~♪ 出来上がった写真を家に持ち帰って、ワクワクしながら袋から出した。すると、出てきたのはひたすら暗い紙だった。ただでさえ暗い写真が、真夜中のように暗い。どうやらプリンター側で自動補正をかけているらしい。たぶん、コントラストがかなり効いているのだろう。暗いのは好きだが、ここまで暗いと、好きを通り越して悲しい。とてもがっかりした。というわけで、今夜また、ぼくは写真ファイルの入ったSDカードを握り締め、再び某写真店に出向いたのだった。そして開口一番、カウンターの店員にこう告げた。「ねー、補正なしでプリントできるけ?」 すると、できる、という。なーんだ、はじめっから教えてくれたらよかったのに。で、できた写真は、昨夜とはずいぶん違い、ぼくが意図した状態に近いものだった。が、それでもやはり少々暗い。この次は「補正なし、少し明るめ」ということにしようと思った。矛盾しているけど。

“デジタルプリントの夜” への2件の返信

  1. 含蓄のある言葉ですね。
    本当に大事なことは目に見えないんだよ、という星の王子様の言葉を思い出させます。闇の中を自分で灯した明りを頼りに進む、それが自分の人生を愛することのように思えます。

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