雨音

雨が降り出したのかな。
ぼくはお客様の肩越しに窓の外をうかがった。雨は降ってなかった。
あ、雨。
また外を見る。降っていない。おかしいなぁ。
理由は後で気づく。カウンターに座ってたお客様のせい。
彼女は髪をぬらし、いつも雨の中を歩いてる。

ひとりの人を理解するのに、どれくらい時間がかかるだろう。どこの国のことわざだったか忘れたが、自分を知るには一生かかるという。ぼく自身、自分を知らない。ただ、たとえば、なんとなく東に向かっているらしい、とか、明るいところを目指しているようだ、というようなことは解る。死んだ人はもう人ではない。人は静止できない。あてどもなく地上をめぐる風は空気だけど、瓶詰めの空気を風と呼ばないのに似ている。風を吹かせるものはなんだろう。人が森羅万象の一部なら、それが理解するということだ。

夢は夜開く

Shop_01あいかわらずぼくはマヌケだった。きのう、調子にのって、ホームページのリニューアルオープンを1週間後と宣言してしまった。締め切りを設定すると、それがプレッシャーになる。ぼくはプレッシャーにヨワイ。昨夜も1時半まで、アーでもないコーでもないと頭をひねっていた。やれやれ。とりあえず、トップページは、このブログと同じように3ペインでいくことに決定。
表題の「夢は夜開く」は、エディタにDreamweaverを使ってるのでそうしました。

夏至

クーラーが効いてるので店の中はち~とも暑くなかったが、外はずいぶん暑かったらしい。昼ごろ、ぼくもちょっと外を歩いてみたら、タイルに反射した強烈な太陽の光に目が眩み、ヨロめいてしまった。ぼくが吸血鬼だったらサヨナラを言う間もなく灰になっただろう。実に切ない話だ。せめて、あの人とあの人とあの人には、さよならを言っておきたい。ところで、こういう日は決まってお客様が少ない。そこで、突然ぼくは一大決心をした。某珈琲店のホームページのフルチェンジに着手することにしたのである。5年以上ほったらかしのあのHP。あらためて見直してみると、いいかげんに作ったせいかケッコウ見づらい。よーし、たまには本気で仕事をしようじゃないか!
なーんちゃってね。
一週間後をお楽しみに。ウヒヒ

通せんぼ

薄暗い道を歩いているとき、ふいに見知らぬ装いの男が目の前にあらわれ、通せんぼする。彼はぼくの目を覗き込んだまま、にわかに微笑み、百年の知己のように語りかけてくる。本を読んでいて、おもしろい言葉に出会った瞬間がこういう感じだ。というわけで、いま読んでる詩集の中で出会ったおもしろい言葉を。
「人生の熱烈な瞬間において人が実感する思い」

風とビール

オレンジ色の夕日がパソコンの画面に当たってます。きれいだな。いままで屋上でビールを飲んでました。ビールの汗って、べとつくんだよね。キーボードをたたいていると、腕が机にペタペタする。いいなぁ、夏って、ほんとにセクシーだなぁ。こんなことを書くのもビールのせいに違いないな。あとできっと消したくなるんだよね。ところで、今日は休日。どこにも行かず、家にいました。あけた窓から、とてもいい風が入ってくるので、昨夜アミュで買った詩集を読んでました。とてもいい気分。女の子みたいでしょ?

回転する島

Andromeda_01_1休みの朝はぼんやりしている。カップにコーヒーを注いだ。カップを覗きこんだら、黒い渦ができていた。中心に何かあるような気がして、スプーンで突っついてみる。なにもない。ぼんやりしているからアホなことをする。ぼくらのすむ宇宙には、なにとなにがあるんだろう。光と闇。エントロピーが支配する中にあって、渦には求心的なモチベーションがある。意思かもしれない。明け方も近い深夜、東の空にアンドロメダが見える。豆粒ほどの雲はアンドロメダ星雲のバルジだ。見たことのある方なら思わずうなずくだろう、あれは小さな雲に見える。ぼくは銀河系という島のはずれから、それはそれは遠い過去、230万年前の島を眺めている。

Google SketchUp

理想のオモチャって、なーんだ。
任天堂の某氏が語ったところによれば、それは「粘土」なんだそうです。最近、Google Earth4(free)をダウンロードして遊んでいるのだけど、ついでにGoogle SketchUp (free)もダウンロードして遊びまくっている。これがナカナカおもしろい。フリーの3Dモデリングソフトなんだけど、ぼくみたいに説明書を読むのが大嫌いな人種にとても向いている。ほんとにカンタン。まるで粘土で遊ぶような感覚で、直感的に操作できる。多分、説明書なんて要らない。Video Tutorialsを一通り見れば、すぐに使える。と、思う。Ie_01
ぼくは5分ほどのビデオ1を見ただけで、写真のような、3Dモデルを作れた。やっぱり天才かも。しかし、大きな欠点がある。つい熱中してしまい、時間があっという間に消滅してしまうのだ。

呼んでますか

いつもろくでもないことを書いているので、いまさら、ろくでもないことは書かないようにしよう、などという気はゼンゼンない。で、今日のろくでもないことは、ここ数日眠りがヒジョーに浅いという話である。その理由がふつうじゃない。ぼくが眠っている間、だれかが呼んでいるようなのである。いつもと違うのだ。真夜中、だれか知らないが、ぼくを呼んでいる。夜のしじまを超え、ぼくを呼ぶ声がする。ような気がする。だれかぼくを呼んでますか?

とんぼ

Dragonfly_01_1
近くに川があるせいか、外を歩いているとトンボが目に付く。これがゴキブリだったら、ぼくは家から絶対に出ない。トンボは嫌いな虫じゃない。どちらかといえば好きだ。でも、高いところから見下ろされるのは、いささか不愉快である。