朝起きると7時だった。今日は保健所に営業更新の手続きに行かねばならない。なんて憂鬱な朝だろう。ただでさえ朝は憂鬱なのに。何かが間違っている。
車をとばし、鴨池にある保健所に行った。運良く空いていて、すぐに終わった。なんだ、簡単じゃねーか。一日つぶれるかと心配したぜ。というわけで10時には家に帰り着いた。ふっ、まだたっぷり遊べる。天気もいいし、ドライブに出かけることにした。
近くの公園にコスモスを見に行くことにした。どこかの高原と違い、ここはタダでコスモスを見ることができる。
バラは終わりが近づいていた。それでも、匂いをかぎながら、十分楽しんだ。これでタダとは安すぎる。
いつのまにか昼になっていた。ザルソバが食べたい、との要望があったので、峠の茶屋でそばを食べることにした。
ぼくは天ぷらそばの大盛を頼んだ。久しぶりにここで食べたが、やはりここのそばは絶品だ。
きれいな川が流れている公園で、のんびりと休日を楽しんだ。
今夜は餃子になるようだ。
秋にしては暑かった
cosmos
アレは水の上だった
あの発電所遺構がそろそろ水没しているのではないかと思い、ネットで検索したところ、2週間前にダムに行った人が水没した発電所の写真をブログに載せていた。というわけで、水没発電所を見るために北へ車を走らせた。発電所はローマの近くにある。
ローマの休日で有名な、あの「真実の口」のそばの茶店で昼食をとった。
ローマにはナイアガラの滝もある。
やっとたどり着いた発電所遺構。な、なんと、まるで水没していない
調べてみると、10日ほど前に140mあったダムの水位が、なぜか今日は133mに下がっている。台風を前に放水したのかもしれない。やれやれ
帰りに某ガラス工芸館に寄ったところ、その帰り、いつものように道に迷い、あげく、山の上の湖に出た。写真は水の中に生える落羽松。
ノアザミ
From summer to summa
A LONG VACATION 3日目
ノスフェラトゥな午後
ぼくたちは貸しボート屋の近くに車を止め、池の縁をまわって対岸のキャンプ場へ向かった。道は細く、左手は池、右手は古木の生い茂った急斜面。今日はまだ人が通っていないのか、先頭を歩いたぼくはクモの巣を何枚もかぶってしまった。池を半周し、ぼくらはキャンプ場に着いた。ひっそりして人影はない。ヨッパライ某は歩き疲れたらしく、木陰のベンチで休んでいる。ぼくは水辺に降りて写真を撮っていた。湖畔は寂しげなヒグラシの声に包まれていた。静かだ。いつしかぼくは物悲しい気分に浸り始めていた。静寂を破ったのはヨッパライ某の叫び声だった。「血が、血が!」真っ青になってやってくるヨッパライ某の首が赤い血に染まっている。首といっても足首だけど。ロングスカートの縁に血がついていたので、なんだろうと思って見てみると足首が血まみれになっていたという。出血箇所に豆粒のようなものがたくさん付いていたので、それを取り除いたところ、血がいっぱい出てきたのだそうだ。特に痛みもなかったので、キツネにつままれたような気分になったらしい。経験したことはないが、これはヤマビルの仕業だろう、と思った。ヨッパライ某は不安そうだった。またあのじめじめした道を通って帰らなければならない。吸血生物が待ち構えているあの細い道を。帰り道、ふいにヨッパライ某が立ち止まった。足首を見ると、小さなヒルが数匹食いついて、血がにじんでいる。ぼくは笑いながら取ってあげたが、ヨッパライ某は平静を失い、来る時の2倍のスピードでぐんぐん前を行き、やがて視界から消えた。