いてていてて

第三日曜日で休み。
朝起きると、昨日の悲劇はさらにバージョンアップしていた。
頭を動かすと、首に激痛が走る。心臓が一瞬止まり、目の前に花火が上がる。例えるなら、クビのギックリ腰。
オレが何か悪いことをしたとでも言うのか。
せっかくの休みだというのに、まったくやるせない。
—–BGM Harry Belafonte Banana Boat—–

いててて

寝違えたようだ。首が回らなくなった。むりに回すと痛いので体ごと回す。なんだかロボットみたい。かっこわるいので、店にいらしたお客様に「寝違えちゃってね、えへへ~」なんて、いちいち言い訳していた。見た目は喜劇的だが、ぼくには悲劇だ。

冬の音

Mumin_022寒い朝。冬が始まったような寒さだ。ムーミン谷の住人たちは冬眠の準備を済ませただろうか。
ところで、このオルゴールみたいな楽器を持ってる人、なんて名前だったっけ。

強力わかもとの夜

Wakamoto_01
ここ数日、深夜に胃が痛くなって目が覚める。理由はわからない。
ぼくは薬を飲むのが嫌いだから、たいていガマンする。
しかし、睡眠不足はお肌に悪い。
そこで、強力わかもとを飲むことにした。
これは胃薬のような味がしないので気に入っている。
大人は一回9錠を飲むことになっている。9錠。なんか変だ。
9錠も10錠も同じじゃないかと思うのだが。
しかし、そのコダワリがぼくは好きだ。
ご存知かもしれないが、ブレードランナーという映画の夜のシーンに、強力わかもとのネオンが登場する。未来の都会には、強力わかもとと、今はなきPANAMのネオンが共存する予定らしいのだ。
つまり、ぼくは胃薬は嫌いだが、強力わかもとは好きだ。

薔薇の匂い

帰りに寄ったお客様の家。日本家屋の広い玄関。暗い白熱灯の明かり。廊下の隅に薔薇が数十本活けてあった。お客様は珈琲の代金を取りに奥の部屋へと消えた。薔薇が仄かに匂う。あっ、と思った。ぼくは靴をはいたまま四つんばいで薔薇に向かい、薔薇に顔を突っこんでいた。我に返り、急いで土間に戻ると、ちょうどそこに奥さんが戻ってきた。危機一髪だった。だが、もし何かあってもぼくに罪はない。もちろん美しすぎる薔薇が悪い。

20

個人情報を公開するのには抵抗があるが、実をいうと、数日前、風呂上りに体重計にのってみたら、体脂肪率が20と出た。これがはたしてぼくにとって良い数字なのかは分からない。しかし、20という数字は、なんとなく気に入らない。なんか、かっこ悪い気がする。とりあえず、19を目指そうと思う。

ポケットの砂

061113_01今日は日本晴れのはずだった。しかし、窓をあけ、眠い目をこすって見上げた空は、遠い山の向こうまで曇っていた。雲間から覗いた小さな青空が、申し訳なさそうだった。
「ふっ、いいってことよ。人生なんて、そんなもの」
今日は定休日。ぼくはドライブに出かけた。たいてい、はっきりとした目的無しに出かけるのだけど、きょうは、あの、東シナ海に面したレストランの様子が気になって出かけたのだった。前回行ったとき、店のドアは開いたままだったが、店の中はがらんとしてだれもいなかった。昼食をとって、亀ヶ丘の展望所から東シナ海を見下ろした。北から吹く風の中で、ポットの熱いコーヒーを飲んだ。風に吹かれていると、言葉にあらわせない不思議な感動がやってきた。それは大いなる者と深い意思の疎通がなされたような、畏れに似た喜ばしい気持ちだった。自分の卑小さに気づくことの安心とでもいおうか。例のレストランに行ってみると、ドアは、やはりわずかに開いたままだった。だれもいなかった。浜砂に座り、ぼんやりしていた。波の音。波の音。その単調な繰り返しは複雑な模様を織り成す機織。家に帰った夜、ポケットに手を突っこんだ時、思いがけず触れた砂の感触に、海を吹く風の音を聞いた。

コワイ映画

明日は休みなので、夕食後、映画を見ることにした。
息子も見るというので、二人で見始めた。
その映画は「SAW」
見始めて15分後。
「この手はダメ、バイバイ」
と言って、ぼくは部屋を抜け出した。
その5分後、高3の息子も抜け出してきた。

近くて遠い

どこまでも歩いていったら、どこに着くのだろう。
そんなことを考えていたこどもの頃。
空が青い。青い空。とても遠い空。
髪が青く染まるくらい空を見つめ。
とけて空ににじんだアイスクリーム。

新しいケータイ

Sa_so5ケータイを新機種に換えることにした。これまでmovaを使ってたんだけど、FOMAにした。movaを使い続けていたワケは、単にサービスエリアが広いから。ぼくはドライブが好きなので、ヘンピなところでも、ピッ、とアンテナが立って欲しい。最近知ったのだけど、今ではFOMAのサービスエリアもそうとう広がっているようだ。そこで今回、FOMAをチョイスすることにした。カタログを見ると、その機能の多さにビックリ。うんざりするほどの多機能ぶりだ。カタログを見ているうちに頭痛が痛くなってきた。機能の少ない機種を探すと「らくらくホン」という、黄昏族仕様の製品に行き着く。今使っているケータイは、音楽が再生できるのだけど、4時間もしないうちに電池が切れる。情けない。ほとんど使い物にならない。Sa_so94カタログをめくっていると、P903iという機種が目に留まった。70時間ぶっ通しで音楽を再生できるという。お、これなら使えるぞ、と思い、それを注文することにした。家に帰り、ネットでケータイの新機種を眺めていたら、SO903iという機種が俄かに気になりだした。余計な機能がないのがいいし、1ギガのメモリを内蔵してる。デザインも、セッケン箱みたいでキャワイイ。音楽も50時間再生できるという。さっそくNTTの知人に連絡し、こちらに変更してもらった。ただし、この機種はまだ市場に出てないそうだ。