A LONG VACATION 2日目

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今日、ヨッパライ某は黎明館に出かけるということだったので、ぼくはカメラをぶら下げ、例によって団地周辺の探検に出かけるつもりでいた。ぼくの住んでいる団地は造成が行われる前は里山であって、周辺には神社も多く、興味は尽きない。魚肉ハンバーグ入りの弁当と水筒を腰に下げ、一日中、団地の周辺を不審者のようにうろつきまわる予定でいたのだった。ところが外に出てびっくり。晴れているはずなのに空がもやっとしている。桜島の灰が降っているのだった。桜島の灰を知らない人の中には、タバコの灰みたいなものだろう、と想像する人もいるようだが、これは砂なのである。ゲゲゲの鬼太郎に砂かけ婆という妖怪が登場するが、活動中の桜島はまさにそれ。夢中で写真を撮っていると、いつの間にかカメラはザラザラ、髪はゴワゴワ、口の中はジャリジャリ、となる。というわけで、探検は中止することにした。仕方なく家に閉じこもって茶わんを洗ったり掃除機をかけたりパソコンのバックアップをしたりしているうちに一日が終わってしまった。

A LONG VACATION 1日目

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休みの日に家にいることはめったにない。といっても家が嫌いなわけではない。ドライブが好きなだけだ。今日は東シナ海に面した最果ての町にある某食堂で1200円の寿司を食おう、という計画であった。しかし、祝日である上に南さつま市の海浜公園で砂の祭典つーのが催されているということで、いつものコースで走ると渋滞に巻き込まれる可能性が高かった。
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そこで、コースを変更し、かつお節で有名な枕崎を経由、坊津まわりで某食堂にたどり着く、というルートを設定したのである。案の定、道は空いている。ガラガラだ。窓を開け、全身に薫風を浴びながら口笛気分で気持ちよくアクセルを踏み込んだ。お昼まで時間があったので、火の神公園に寄り、潮風に吹かれながら岩場を散歩した。なんてステキな休日なのだろう。
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のびのびした気分になったところで、車は目的の某食堂に向かった。駐車場は満杯だった。玄関を見ると、「満員」そして「定食は完売しました」という札が。ま、なんとかなるさ、と思って玄関を開け、奥から出てきた女将に聞くと、45分待ちです、とのこと。15分なら待てるが45分は無理。仕方がないので更に南にある野間池食堂に向かった。この様子では笠沙恵比寿も満員に違いないからだ。野間池食堂の駐車場も満杯だった。車を停め、玄関を見ると、なぜか「準備中」の札が。まだ1時にもならないのに。どうやら予想外の客数で準備していたネタが尽きてしまったらしい。道を引き返していくと、準備中とも知らず次々と車がやってくる。笠沙恵比寿に入れなかった可哀そうな家族連れなどが流れてきている様子だ。ぼくが次に選んだのは、007のロケ地で有名?な港町、坊津町秋目の がんじん荘。ここの刺身定食はかなりうまい。車を20分ほど飛ばしてたどり着き、二階の広間に上がると、そこもほぼ満席。なんとか長テーブルの端に席を取り、刺身定食にアラ炊きがセットされているのを注文。客が多いせいで、なかなか食事が運ばれてこない。でも、そんな心待ちにしている時間が、ぼくは好きなのだ。待った甲斐あって、刺身もアラ炊きもとてもうまい。
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満腹していい気分になったところで、久しぶりにあそこに行こう、ということになった。あそことは、大きな声では言えないが、誰も知らない秘密基地のことである。一見、廃墟化したレジャー施設に見えるのだが…
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人影はなく、耳を澄ましても聞こえるのは風の音だけ
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君は銀河ライダーを憶えているだろうか。
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笑顔で手を振る少年。彼は年をとるのをやめてしまったらしい。
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ゴ ル?
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そしてプール。
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だれもいない…ように見える。しかし
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思い出せない名前

よく忘れる名前の一つにエリッククラプトンがある。今日、店のBGMでLaylaがかかったとき、これを歌っているメガネ男の名前がどうしても思い出せなくなった。調べるのは簡単だったが、ぼくは意地になって考え続けた。2時間ほど経って、ふいにクラプトン、という名前が浮かんだ。でも、エリックが出てこない。考え続けているうちに閉店時間になり、店を閉めて帰路に就いた。トンネルを抜け、団地を通り過ぎ、長い坂を下って信号を右に折れたところで、エリック、の文字がネオンのように闇に浮かんだ。思い出す努力をしないと、脳はサボり癖がつくという。最近、思い出せないことがあると、すぐにネットで調べてしまう。放っておくよりはマシなのだろうけど、確実に脳の筋力は衰えていくだろう。でも、何時間もかけて思い出すのは、けっこうつらいし、人生の無駄のような気もする。

トマト物語

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夕方、屋上に上がってみたら、トマトの花が咲いていた。黄色い小さな花。
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青い実もなっていた。
ぼくはわくわくしながらトマト物語のページをめくった。

お弁当を持って

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なぜか休日になると雨が降る。予報では今日も雨とのこと。しかし、朝起きてみると晴れていた。寝ぼけマナコでキッチンに下りて行くと、ヨッパライ某が、「晴れてたから、弁当を作ったよ」という。とゆーわけで、弁当を持ってドライブに出かけることになった。雨が降り出したら困るので、雨をしのげる小屋のあるところをチョイス。それはつまり、例の植物園なのだった。花はいつもより少なかったが、風にそよぐラベンダーが妙に寂しげで気に入った。
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いつものように、通路の脇にある円形のビヨヨ~ンに乗って、しばらく遊んだ。これはやってみればわかるのだが、かなり病みつきになる。これで必死に遊んでいると、通りがかった人が必ず笑う。おもしろいからやってみればいいのに。
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いつもの東屋が見えてきた。
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この付近は重力の具合が悪く、カメラを正しく構えても傾いてしまう。
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外で食う弁当はウマい。しかし、突然、発作的に作った弁当なので、大好きなニッスイの魚肉ハンバーグはナイとのことだった。残念だが仕方がない。
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これから花の苗を植えるところらしい。
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