A LONG VACATION 2日目

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今日、ヨッパライ某は黎明館に出かけるということだったので、ぼくはカメラをぶら下げ、例によって団地周辺の探検に出かけるつもりでいた。ぼくの住んでいる団地は造成が行われる前は里山であって、周辺には神社も多く、興味は尽きない。魚肉ハンバーグ入りの弁当と水筒を腰に下げ、一日中、団地の周辺を不審者のようにうろつきまわる予定でいたのだった。ところが外に出てびっくり。晴れているはずなのに空がもやっとしている。桜島の灰が降っているのだった。桜島の灰を知らない人の中には、タバコの灰みたいなものだろう、と想像する人もいるようだが、これは砂なのである。ゲゲゲの鬼太郎に砂かけ婆という妖怪が登場するが、活動中の桜島はまさにそれ。夢中で写真を撮っていると、いつの間にかカメラはザラザラ、髪はゴワゴワ、口の中はジャリジャリ、となる。というわけで、探検は中止することにした。仕方なく家に閉じこもって茶わんを洗ったり掃除機をかけたりパソコンのバックアップをしたりしているうちに一日が終わってしまった。