今度の休みは、海に行こう
砂浜に座って、波の音を聞こう
つかれた君を休ませてあげる
ゆっくりとだけど、安らぎはきっとくる
伝わりますか
言葉の向こうにあるものが分かった時、それを人にどう伝えればいいのだろう。
どうしたら伝わるだろうか。
いつか無言で分かち合えると信じて待てばいいのか。
その時間は無駄に終わらないだろうか。
ぼくは性急過ぎるだろうか。
朝刊の音
オレって何だろう。
ベッドの中で、ずっと考えてた。
外でバイクの音がし始めた。朝だ。
やれやれ、一睡もできなかった。
フッ、案外、オレも若いね。
白いケータイ
日曜日の太陽
朝から雨が降っている。
雨の日曜日。
いつも心に太陽を、という歌があったような気がする。
ぼくの心の太陽は、けっこうさぼりがちだ。
人の太陽はあてにならない。あてになどしない。
さぼってないで、ちゃんと照らせ、ぼくの太陽。
ぼくの愛した数式
ある数式に没頭中なのでありますが。
はたして解は導かれるのか。
ああ矛盾。ああ、無情。
冬物語
冬至が近づいてきた。そこでぼくは
エンヤを聞く。
心のこもった手作りクッキーを食べる。
心のこもった手作りパンを食べる。
一見、脈絡がなさそうに見えますが、ぼくの頭の中の冬物語に必要なのです。
感謝の日
今日は祭日だ。何の日かは知らない。興味がないことは分からない。それで困ることもない。困らないから気にしない。でも、今日ぼくは休みじゃない。
豆を焼き終わってホッとしているところに友人Fの妻がやってきた。
「ちょうど一服するところだったんだけど、飲む?」ぼくは言った。
「おう、くれ」
人妻Fは、いつもこんな調子でしゃべる。
「今日は祭日らしいね、何の日?」ぼくは聞いた。
「バーカ、勤労感謝の日よ」彼女は怒った顔をするのが大好きだ。
「ふーん、お仕事に感謝しろ、っちゅう日やな」
「たぶんね」むすっとした顔で彼女は言った。
「明日もアサッテも感謝せな、いかんよ」ぼくは言った。
「え?なんでよ」
「きんどう感謝の日」
「はぁ?・・・ぶぁっかじゃねーか」必死に笑いをこらえてる。
「おかしかったら素直に笑えよ」ぼくは言った。
「あははは」
彼女はひとしきり、実に愉快そうに笑った。
笑い顔はステキなのだが。
交差点
首の具合はだいぶ良くなった。といっても、まだ右には15度以上回せない。仕事にはほとんど支障なくなったが、まだ車の運転が怖い。交差点での右方向の確認ができない。だから信号のない交差点を避けて走っている。首が回らなくなった日の朝のことだ。出勤のため、恐る恐る車を走らせた。坂を下り、最初の交差点に差し掛かったとき、ぼくは自分の判断の甘さを思い知った。この交差点には信号がない。交通量が多く、右からも左からもひっきりなしに車が来る。ぼくは立ち往生した。後ろの車がいらいらしてるのが分かる。どうしよう、右から来る車が見えない。その時、心のどこかで声がした。
「フォースを使え」
時々ぼくは自分が信じられなくなる。
回復
腹痛で夜中に目覚める日々が続いていたが、その原因が分かった。寝る前に食べすぎたせいであった。一週間ほど前から風邪をひきかけていたのだが、ぼくは風邪をひきそうになると、とにかくたくさん食べて寝ることにしている。普段の倍近く食べる。薬は飲まない。たくさん食べてたっぷり寝ると、たいていの病気は治ると信じている。しかし、よく考えてみるとおかしな話だ。この前読んだ本にも、病気のときはあまり食べない方が良いと書いてあった。なぜそのような単純な考えに囚われ、実行しているのだろう。実をいうと、理由は分かっている。あのマンガのせいなのだ。カリオストロの城。ルパンの仕業なのである。劇中、ルパンは敵地に侵入しようとして失敗、深い痛手を負ってかくまわれる。彼は絶対安静の身でありながら、馬鹿げた量の食物を一気に平らげ、死んだように眠る。すると彼はウソのように目覚しい回復を遂げるのである。もちろん、これは虚構である。マンガの世界なのだ。しかし、そのあまりに見事な展開ぶりにぼくは甚く感動し、彼の生命力を支えるシンプルなライフスタイルは、ほぼ無意識的にぼくの記憶の枢要な部分に刻み込まれてしまったのである。


