
冬至を過ぎて、心なし、日差しが力強くなったような気がする。でもそれは、たぶん、気のせいだろう。そう、ほとんどなにもかもが気のせいだ。 ぼくの人生は、季節がそうであるように、ぐるぐる回転しているのだろうか。ブランコのように同じところを往ったり来たりしてるのか。もちろんぼくは、そんなことを本気で思っていやしない。スパイラルしながら、往ったり来たりしながら、まっさらな空間をどんどん新しく生まれ変わりながら突き進んでいる。と思う。それも気のせいだろうけど。
村上春樹のパスタ
村上春樹の本に登場する主人公はスパゲティーをゆでるのがうまい。ことになっているような気がする。主人公がスパゲティーをゆでると、ぼくもスパゲティーを食べたくなって、数時間後、あるいはその日、少なくとも数日中にスパゲティーをゆでることになる。実をいうと、ぼくは村上春樹を知る、ずーっと前からスパゲティーをゆでるのがうまいのだ。だから、ぼくのスパゲティー好きは村上春樹とは一切関係ない。でも、ぼくは時々、村上春樹の作ったスパゲティーを食べてみたくなる。村上春樹としゃべろうとは少しも思わないのだけど。
「ふむふむ」
○○才です
午後、いつもの高校生がやってきた。彼は珈琲に夢中だ。そして彼の珈琲に対する目はナカナカのものである。彼と話しているうちに、なぜか、こんな話になった。
「ぼくはもう○○才だけど、今でも、もっとおもしろい仕事はないか、探してるんだ」
すると彼は目を丸くし、
「ええっ?○○才 !?」
「ん?いくつだと思ってた?」
「親と同じくらいかと…」
「お父さんと?」
「はい」
「へ~、おとうさん、いくつ?」
「○○才です」
ふっ、ぼくより7つも下ではないか。なかなか見どころのある高校生だと思い、めったに人には貸さない珈琲の専門書を貸してあげたのだった。
久しぶりの天文館方面

店の駐車場に車を停め、歩いて天文館に行った。腹が減っていたので、さかな館でスパゲチーを食べた。
さかな館を後にし、ジュンク堂で息子へのクリスマスプレゼントとして村上春樹の「走ることについて語るときに僕の語ること」を買って包んでもらった。ついでに、だれかに貸したまま永遠に返ってこない「羊をめぐる冒険」と「羊男のクリスマス」を購入。なぜかもう一度読んでみたくなったのだった。県立博物館にも寄ってみた。いろんな動物のハクセイが置いてあって、なかなか不気味であった。
なかでも、キツネのハクセイが迫力のある顔をしていて気に入った。わが家の玄関にも、ぜひ置いてみたい(よかったらキツネの写真をクリックしてみてください)。次に「鹿児島遺産展」を見るために黎明館へと向かった。会場に入ってすぐ左側に展示されていた祭りの様子を写した写真に目を奪われ、しばしぼーっと見つめていた。なぜそれがぼくの心をつかんだのかわからない。
理由を考えてみたが、思いつかなかった。不思議な体験だった。そんな、ぼくにとって特別な作品が3点あった。題名は見なかったのでわからない。次に、おなじ黎明館でやっていた「触れる造形展2007」というのも見てみた。おもしろい作品が無造作に床に転がしてあったりして、気楽に楽しめた。

鹿児島遺産

TAGUCHI TAKASHI’S MEMORIAL WORKS.
写真家・故 田口隆さんの追悼写真展
鹿児島歴史資料センター黎明館2階 入場無料
12月29日(土)まで。25日火曜は休館日です。
写真に興味がある人、行ってみませんか?
ぼくは明日行くつもりです。
touzi
ぼくのドアを叩くもの
夜だ。風の音が気になって屋上に出てみた。南東の風が吹いている。さっき見えていた月も黒い雲に隠れてしまった。息のある強い風だ。北風とは明らかに違う気配があって、生命を感じさせる。海の向こうで今日も生きている。それは夏。





