仕事場に、大学生の息子から電話があった。
「延長コード、どこにある?」
「屋上のイスの上だと思うよ」
ぼくは言った。
「わかった、ありがとう」
そういって電話は切れた。
ぼくはイヤな予感がした。
わが家ではふつう、延長コードは、屋上でバーベキューをするときに使用する。こんな寒い日に屋上でバーベキューをするのだろうか。
閉店後、ぼくはいつものように車で帰路についた。やがてぼくの車は皇徳寺小学校の正門前を過ぎ、左折した。
「ん?」
数十メートル先… そこはわが家のあたりであった。赤や青が流れるように点滅している。家の前に車を停め、ぼくは唸った。
「ラブホや」
ダーウィン以来
人が頭で考えられる範囲は限られている。想像力が(想像を絶するほど)豊かな人でも、その想像する世界には必ず果てがある。と、臆面もなく、もったいぶった調子で今日のブログは始まるのだった。仕事の合間に、お客様からお借りした、スティーヴン・ジェイ・グールドの「ダーウィン以来」を読んでいる。彼の作品では「ワンダフル・ライフ(バージェス頁岩と生物進化の物語)」が特に有名だ。(←まだ読んでないけど。だれか持ってたら貸してください[E:heart04])。
「ダーウィン以来」は、そのタイトルどおり、進化論を論じた作品。軽妙な語り口で、科学が大好きな読者を十分に納得させる説得力を持って類推を展開していく。のだけど、ただ、この作品を読んでいて、どうしようもなく空しく感じられるのは、彼が進化論と創造論を対峙させた上で進化論に軍配を上げ、得意になっているところ。どうだろう、進化と天地創造は同じ俎上に載る性質のものだろうか。社会学的な問題としてなら分かるが、科学的態度で対峙させるとなると、ぼくには相当な違和感がある。ダーウィンは晩年、ミミズを熱心に観察し、知覚と環境の関係をも深く研究している。これは後のアフォーダンスという概念に相当し、とても興味深い研究だ。ぼくは誤解していたのだが、つくづく、ダーウィンはすばらしい科学者だったと思う。人が認識できる世界は閉じている。なぜなら、存在するものを認識するのではなく、認識するから存在し、人が認識できないものは存在しないからだ。当然、進化論も、人が認識し得る世界を扱っている。さて、ここで問題。世界の創造は、人が認識可能な、閉じた世界で起きる(起こされる)ことであろうか。
ダークサイドメニュー
店の駐車場で本を読んでいたら、ハクセキレイが道をピョコピョコ歩いているのに気づいた。この鳥はスズメと一緒で愛嬌がない。口笛を吹いても寄ってこないし、近づくと逃げる。珍しい鳥でもないが、とりあえず写真に撮ってみた。撮った写真を店のパソコンで見てみると、ピントが外れている。右のヤツにピントを合わせたのに、ピントは左の鳥の更に後ろだ。何枚か撮った写真のどれもが後ピンになっている。実は、以前から気づいていたのだ。ぼくのカメラのオートフォーカスは後ピンなのである。ぼくはほとんどマニュアルフォーカスで撮るので、あまり気にしないでいた。しかし、今日思った。ローアングルなど、無理な体勢で動く被写体を狙うときには、ピントを合わせる作業はかなりテソイ(てそい=めんどい)。そして、マニュアルフォーカスよりオートフォーカスのほうが大抵、ピンが鋭い(ような気がする)。で、どうするか。説明書には「後ピンを補正するには」などという項目はない。メーカーのサービスに送るのが清く正しい方法なのである(つまり、修理)。しかし、このカメラには「裏メニュー」という、一般には公開されていないメニューが存在することをぼくはネットで知っていた。いくつかのボタンを押したままスイッチをONすると、禁断の「裏メニュー」が開く。そのメニューの中に、フォーカスを補正する項目があるのだ。ピンの位置は色温度で前後する。日中に使うことが多いので、5000Kでピンが合うように調整した。フォーカスを適正にすると、なんだかカメラも新しくなったようで、いい気分[E:shine]
アスファルト表面の凹凸で、ピントの位置が分かります。
猫の顔にジャスピン!
明日はこのカメラを持ってドライブに出かけます。
こころのいろ
何もきかないで
樽開け
なんちー
もしも世界の名作がかごんま弁で書かれていたら・・・
最近、うちの店ではやってるのがコレ。はやらせたのは常連のさめさん。そして今日、さめさんに教わった通り、彼女のブログの常連さん、michyさんのブログに行って正式版?(笑)を読むことに成功。かなりおもしろい。(かごんま弁がわからない人にはチンプンカンプンと思いますが)文字列をgoogleでたどって調べてみると、出典はMixiの鹿児島弁コミュらしい…(違うかもしれませんが)。さっそくMixiの鹿児島弁コミュに行ってみました。なかなかおもしろいコミュだったので、即、入会しましたがよ。日記に貼り付けます、と、当該トピックにコメントし、今ここに貼り付ける次第です(笑)。たぶん、あちこちのブログで既出なんでしょうけど。
————- ここから ————-
『白雪姫』
おきさっどんが
「かがんよかがん、世界でいっばんみごちとはだいやろかい」
ち、たんぬれば、かねちゃ
「そあ、おはんがいっばんよかおごじゃっとよ」
ちゆぅ魔法のかがんに、かねっのっごっ たんねたなあ
「そや、白雪姫やらせんどかい」
ち、かがんがゆたなあ
「なんちな!?」
お妃っどんがはらけっかぎぃはらけっせえ、森んなけ小人んしと仲ゆ住んじょらった白雪姫がとこいっせえ、毒の入ったリンゴをば持っ行かったげな。
「リンゴは要いやはんどか~い」
ち魔女ん真似をしたお妃っどんがさるっごったなあ、そけ白雪姫げえがあっせえ、庭の草取いをしごった白雪姫に
「リンゴはかまんや?」
ちゆわったげな。
「まこち、どいうんめかろそなリンゴやろかい」
ち白雪姫はそんリンゴをもろっかんだなあ、かんだいき
ひっくかあらった。小人んしが
「がっついこえなこっつあねかった。け死んやったとけ?じゃったれば、今夜が本通夜で明日そしっじゃろなあ。
こげん良かおごを、ほんのこちあったらしこつしたなあ」
ちほろめっごったなあ、そけうんめ乗らった王子どんが通おい
かからっせえ、
「うんにゃ、んにゃんにゃんにゃんにゃんにゃんにゃんにゃんにゃ!まこちぐらしかこつしたもんじゃ。おはんなないごてリンゴをかんだとお」
ちゆっせえ起そかいちしたなあ、白雪姫ん口っかいリンゴが
飛っ出っ来っせえ、白雪姫が
「たひかったがこあ!あんねこっでけ死んとこやったが!」
ちゆたげなお
映画だったら、日本語版でも字幕スーパーが必要でしょう。
鹿児島の方には、簡単でしょうが、そうじゃないかたは、ちんがらっ といった感じでしょうね。
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かごんま弁がわからない人にはさっぱりわからないと思います。
かごんま弁って、ほんと、ユニークですね。
庵を結ぶ
数日前のクオリア日記に載ってた奇妙な建築物が頭から離れない。それは樹上に立てられた「高過庵」という名の庵。本文の中ほどに写真があります。というわけで、その写真を無断でかっぱらってきました。いいなぁ、こんなの欲しいなぁ。小さく見えるけど、三畳ほどの茶室には炉も切ってある。いいなぁ。でも、台風が恐いなぁ。
– BGM ゲゲゲの鬼太郎 –