磯まで走っど!

080202
昨夜は古い友人たちとノンカタ(飲み会)だった。場所は高見橋の袂にある某居酒屋。ぼくは30分遅れて到着。店の中は、その店が納まっている小さなビルからは想像できないほど広く、1、2階に設けられた堀コタツ式の座席は仕事帰りのサラリーマン客でビッシリ埋まっていた。さっそく席について乾杯、刺身をつまんでいると、
「酒は飲み放題やっど」とだれかが言った。この○○放題、という言葉にぼくはかなりヨワイ。
矢継ぎ早に生ビールを飲み続けた結果、酔うつもりはなかったのに酔ってしまった。彼女の話やダレが一番速く死ぬかなどとタワイ無い話で盛り上がっているとき、ぼくはふと、忘れかけていたある事件を思い出し、思わず叫んだ。
「よーし、磯まで走っど!」
場は一瞬静まり、ややあって笑いのウズと化した。
あれは○○年前の寒い夜、そう、ちょうど今頃だった。その日は3人で飲んでいたのだが、天文館から帰路に就こうとしていると、突如Aが「よーし、磯まで走っど!」といいだした。天文館から磯までケッコウな距離がある。冗談だろうと思っていると、Aはさっさと一人で走り出した。やれやれと思いながらも、ぼくとBは後に続いた。ぼくたちは若かったのだ。いったん走り出すと、自称「スポーツ万能」のBが俄然活気付き、すぐにAを抜いて先頭に立った。AもBも足が速い。彼らは高校時代、それぞれサッカー部、野球部のキャプテンをやっていた。体育系なのだ。ふたりは文学系のぼくを残し、どんどん先を走っていく。が、しばらく走っていくうちにAが失速しはじめ、やがてぼくと肩を並べるに至って、抜きつ抜かれつの接戦となった。ゴールの磯海水浴場が近づいてきた。ぼくは最後の力を振り絞り、ブーストをかけた。砂浜が見えてきた。砂浜で待っているBの影。万歳、ぼくは2着でゴールイン。ビリはAに決定したのだった。そのAがなかなか到着しない。変だな、と二人で言い合っているところに、やっとAが現れた。現れたのはいいが、ぼくらの前を走り抜け、そのまま海に飛び込み、沖へ沖へと泳ぎだした。ぼくとBは唖然とした。雪が降ってもおかしくない寒い夜だった。もし彼が心臓麻痺で死んだりしたら、きっとぼくは彼の両親に責められるだろう。ぼくは心底心配した。そのあと当事件のメインイベントが起こるのだが、今日は早く寝ないといけないので、コレでおしまい。
なお、上の写真とこの記事はぜんぜん関係ありません。
おやすみなさい

“磯まで走っど!” への2件の返信

  1. 薩摩隼人・・・かなぁ(笑)
    そういえば、Aの口癖は
    「男やっどが」(おまえ、男だろう?)
    です。
    そして、何かして欲しいときは
    「友達やっどが」 (おまえ、おれの友達だろう?)
    です。調子のいい薩摩隼人ですよ、Aは(笑)

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