晴れでもなければ雨でもない。つまり、今日は一日曇っていた。晴れていればドライブに出かけるのだが雨の日もドライブに出かけるし曇っていてもドライブに出かける。それにしても今日は寒い。
こんな日は温泉に浸かって歌でも歌うのがいい。ような気がする。というわけで、いつもの温泉に行った。温泉からあがると腹が減ったので、いつものハーブ園に行って、いつものペルー風リゾットを注文した。
いつもならデザートはハイビスカスシャーベットにするのだが、今日はひさしぶりにカボチャプリンにした。その独特の風味は、おぼろになった遠く懐かしい記憶をふいに呼び寄せる効果がある。こともある。
温泉に入って、うまい昼ごはんを食べたら急に元気が湧いてきたので、近くの植物園に行って、ちょっと力試しをしてみた。
植物園をうろついていると、タトゥーのあるチョウが飛んでいた。タトゥーの文字を読んでみると、どうやら昨日この植物園から放たれたアサギマダラであるらしかった。近々、南の島へと旅立つのだろう。
私もチョウになって南の島に飛んで行きたいわ、うふ。
というあなたのために、写真のような装置が準備してあります。
ベンチに腰かけ、風の音を聞きながら熱いコーヒーを飲んだ。
帰り道、桜島の右手に霧島連山が見えた。
イセエビ味噌汁定食は思ったより高かった
山を超えて右に曲がると海だった。風もなく、波打ち際をどこまでも歩きたい気分だったが、歩いているうちに雨が降り出したので、また車に乗って南に走った。今朝見たフリーペーパーに、イセエビの味噌汁定食の記事があったのを思い出し、その店で昼飯を食うことにした。店に入ると満員だった。メニューを開くと、そのイセエビ味噌汁定食は思ったより高かったので、その約半額の海鮮丼定食にした。しかし、周囲を見回すと、だれもがそのイセエビ味噌汁定食を食べていた。ような気がする。海鮮丼定食もかなりウマかったので、その2倍以上するイセエビ味噌汁定食は死ぬほどウマイ、のかもしれないような気がした。だれかおごってくれないだろうか。昼食後、港のそばの木場商店というマーケットでヒゲナガエビを買った。
ちなみに今日は23回目の結婚記念日だった。
ローソクを燃やすのをしばらくサボってたので、一生懸命燃やしているところ。
いつもと同じ
cosmos
天気が良かったので、手作りの弁当を持って、錦江湾公園に出かけた。空にはウロコ雲が広がり、さわやかな秋風がコスモスの花をやさしくゆらしていた、と、書きたいところだが、日中はかなり暑く、空にはゴジラに似た変な入道雲がのさばっていた。この公園は、前も書いたかもしれないが、とても気に入っている。理由はタダだからだ。タダでこれだけ広い、コスモスやバラの咲いてる公園をうろつけるなんて、おらぁ、しあわせだ。が、時折、となりの動物園から野獣の叫び声がするのが難点である。見晴らしのいい木陰で、風に吹かれながら弁当を食った。できたら、おかずは魚肉ソーセージか、ニッスイの魚肉ハンバーグにマヨネーズを塗りつけたのが良かったが、今日はトリの唐揚げとタマゴ焼きであった。
宇宙人と交信中
いつもコスモスがたくさん咲いているところにはニンジンが植えてあった。と、一瞬思ったが、これはコスモスなのだった。来月あたりが見ごろかも。遠くに見えるのは平川動物園の観覧車。
ソバカツ定食のソバはぼくには甘かった
目覚めると朝だった。ヤバイ夢を見てたせいか、脳はすでに覚醒していた。目覚めた脳はさっそく、アフォーダンス理論について考え始めた。数日前にお客様からお借りしたシャロン・モアレム ,ジョナサン・プリンス著「迷惑な進化」という本が、ぼくをアフォーダンス理論にアフォードしているのだ。ちなみに、アフォーダンスとはアホのダンスではない。ぼくはアフォーダンス理論の研究のため、南へ走ることにした。天気もいいしね。
風は目に見えない。見えたら困る。かも
お化けのポストに見えるんだけど。
昨日、店の駐車場にいたメンタマが、もうこんなところに。
イシガキチョウ。愛想が悪く、逃げてばかりいた。
ソバカツ定食。1,050yen
デザート、ソフトクリーム。250yen(高いやんけ)
アダージェットな昼下がり
江口浜の蓬莱館に昼飯を食いに行ったところ、満員で、30分待ち、とのことだった。いくらなんでも30分は長すぎる。ぼくにとって、休日の30分はとても貴重なのだ。車はUターンし、国道を南に向けて走り出した。シュトラウスのワルツをかけながら車を走らせていると、いつしか流れ去る看板の文字がドイツ語に見えはじめ、気がつくとぼくはオーストリアの田舎町を走っていた。フキアー・ゲッフェンの町を過ぎた頃、右手に大きなビール工場が見えてきた。やはりオーストリアは違うな、などとつぶやきながら車を飛ばした。シュトラウスが何曲か続き、ぼくはマジでヨーロッパの田舎町を走っている気分になっていた(ヨーロッパには行ったことがないのだけど)。やがてシュトラウスが終わると、再びぼくは日本の田舎道を走っていた。昼食は大浦にあるナントカ食堂のてんぷら定食にした。ここのてんぷらと刺身はカナリうまい。店内は強烈な演歌がかかっており、先ほどまでのオーストリア気分はカンペキに粉砕した。店を後にし、車は近くの亀ヶ丘に向かった。カーステレオからは、マーラーの交響曲第5番4楽章アダージェットが流れ始めていた。ぼくはボリュームを上げて聞き入った。あの映画の一こまが浮かんできた。「ベニスに死す」すばらしい映画だった。ベニス…。ああ、いい響きだ。そう、どうせ死ぬならベニスがいい。ここ、亀ヶ丘からの風景も美しい。遠く広がる海。沈む夕日。銀の波間を往来する船のシルエット。だが、ここで死んだら、亀ヶ丘に死す、だ。ぼくはここでは死ねない、と、思った。
再起動中
バジル2世
憎きバッタがプランターのバジルを食い荒らすので、庭のプランターを二階のベランダに移した。半月ほど前のことである。ベランダに積み上げたブロックの上に載せておいたら、さっそくそこにネコが乗って、落ちた。仕事から帰って水をやろうとベランダに出てみると、プランターはお椀を伏せたような悲しい姿になっていた。ぼくは泣く泣くプランターを起こし、あたりにこぼれた土をかき集め、くしゃくしゃに折れ曲がった3株のバジルを元のように丁寧に植えなおした。
ぼくはネコをしょっ引いて、顔を思い切り左右に引張ってやろうと思ったが、ネコがプランターとともに落ちるさまを想像したら思わず笑いがこみ上げ、そんな気分は吹き飛んでしまった。このネコは先日も二階の網戸を駆け上り、弾みで外れた網戸とともに一階の駐車場に落下したのである。ぼくはぐちゃぐちゃに折れ曲がったバジルをあきらめていたのだが、毎日水を欠かさず与えていると、見よ、生え際や折れ曲がって水平になった茎から立派な茎が何本も立ち上がり、以前の数倍もの葉を茂らせたのだ。ところで今日は、知覧町の特攻基地に行った後、腹がへったので某そうめん流しに行ってきた。空いた席に座ると、そこはバベルの塔に似た左利き用そうめん流し器のあるテーブルであった。ぼくは新しくできたメニュー、「ハーブ焼定食」というのを食べた。ハーブ焼きとは、ローズマリーをまぶして塩焼きにしたニジマスのことであったが、とてもうまかったのは言うまでもない。
以下、2006年3月 6日の記事「バベルの塔」から貼り付けました。
↓ ちなみに、ふつうのヤツ ↓
A LONG VACATION 2日目 未知との遭遇
はやくもLONG VACATIONは2日目に入ってしまった。数日前の予報では曇り一時雨とのことであったが、朝から思い切り晴れていた。そんなわけで、車は山を超えて海に向かっていた。行き先は笠沙にある例の海辺のレストラン。なぜそこに行ったかというと、お盆でも開いているかどうか気になったからである。行ってみると開いていた。しかも客が多い。少し意外であった。コーヒーを飲んで、次の目的地に走った。実をいうと今日の本当の目的は開聞山麓のハーブ園でハイビスカスシャーベットを食べることだったのだ。店に着いたのが4時。閉店は5時とのことだったが、ペルー風リゾットがセットになっているAランチを頼んだ。まだ昼ごはんを食べていなかったのだ。シャーベットは思ったとおり、とてもうまかった。ぼくはしみじみと食べた。これでぼくの夏も終わりである。ハーブ園を後にし、近くの某植物園に向かった。
この植物園では現在、「竹とうろうの夕べ」というイベントをやっていて、夜の10時まで園内をぶらつくことができる。ぼくは「竹とうろう」には興味がなかったが、夜中に園内をうろつけるのには興味があった。日が沈む頃、開聞岳が望める広場に行ってみたが、夕日はもう沈んだあとだった。せっかくなので写真を撮っていると、山頂付近を銀色に光る球形の物体が移動している!飛行機にしては小さすぎるし…。そうだ、アレはいわゆるひとつの、UFOだ!
ぼくは無我夢中でシャッターを切った。
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北北東に進路をとれ
朝起きたら晴れていた。家を出たのが6時半。某国営ラジオを選局すると、昭和を髣髴とさせるあの番組をやっていた。特に聞く義理はないのでメモリープレーヤーに切り替え、TAKANAKAをかけた。山を超え、松林を抜けるとそこは海である。満潮であった。なんだか、いつもの海とは違う感じがした。チューニングがなかなか合わない。いつもなら海とぼくの波長はすぐに同調するのだが、今日はうまくいかない。海を眺めながらぼんやりしていると、遠くから役場の出納係みたいなおじさんがこちらに歩いてくる。通り過ぎてくれないかな、と思ったが、ぼくの横で立ち止まって、おもむろに海に向き直り、「今日はうねりがありますねー」とか言った。そっと横目で見ると、サザエさんに出てくる波平によく似ていた。なんとなく時空に乱れが生じ、そこだけ昭和にタイムスリップしたような変な雰囲気になった。おじさんは200字くらいしゃべるとUターンして戻っていった。ぼくは何気なくおじさんの足元を見た。影があるか確かめたのだ。しかし、ちゃんと影は付いていた。ぼくは顔と肩にサンオイルを塗り、ゴーグルをかけて海に入った。泳ぎ始めると、妙な違和感がある。なんだかおかしい。水が濁っているせいもあるのだけど、いつもと違う変な感じがする。ぼくはすぐに陸へと引き返し、海から上がってタオルで髪や体を拭いた。これといった理由はないのだけど、今日は泳ぐのは止めることにした。せっかくここまで来たのだし、すぐに帰るのはもったいなかったので、浜辺を走り回っているカニとしばらく戯れた。コンデジを持ってきていたので、それで何枚か写真を撮った。時計を見ると10時だった。
来た道を引き返し、山を超え、高速道路を飛ばして家路を急いだ。この時間なら、まだどこか遊びに行けそうだ。ICを下りて、坂を上っているとき、ケータイが鳴った。息子からだった。「今すれ違ったよ」という。ホームステイでアメリカに行く息子をヨッパライ某が空港に送るところだったらしい。「ぼくは今から霧島にドライブしようと考えてたんだけど」というと、「じゃあ、引き返してくる」という。息子の荷物をぼくの車に載せ変え、ぼくはコンデジをデジイチに取り替えて、空港に出発した。空港で息子を降ろし、車は霧島へと向かった。いつものようにえびの高原のレストハウスに行くと、建物がリニューアルされてきれいになっていた。今日は「夏休み、わくわくランチ」という新しいメニューができていたので、それを食べた。簡単にいうと給食のような味だった。高原をうろついていると、だんだん人が増えてきて騒がしくなったので、静かなところに行こう、ということになった。人気がなくて、閑散としている所。それは高千穂の麓、御池であった。ボートを借り、きょうはのんびりと漕いだ。いつものようにタイムトライアルをするには暑すぎる。