目覚めるとそこはホテルのベッドだった。エレベーターを下って、庭に出てみた。すがすがしい一日の始まりだった。
朝食後、ホテルの前の砂浜を散歩した。島の周辺を漁船が軽快な音を立てて走っていく。のどかな朝の風景。
山の頂に上がり、眼下に広がる島々を見渡した。どこから飛んできたのか、黄色いもやが視界をさえぎっていた。
今回の社員研修は、日帰りも可能な近場に一泊する、という低予算な計画なのであった。
というわけで、車はフェリーに乗って海を渡った。海を渡ると、それだけで異国に来たような気がするから不思議だ。
まるでよその国に来たと錯覚しそうなゴシック調の建物。
ここは本当に日本なのだろうか。
ためしに、この建物の前を通りかかったアジア系の女性に声をかけてみたが、ちゃんと鹿児島弁が通じた。
腹がへってきたので、どこかで昼食をとることにした。恐ろしいほどの低予算研修ツアーであったが、食い物だけは少し贅沢をしようと決めておいたので、ウニを炊き込んだメシにウニなどを載せた「海鮮ひつまぶし」というのを注文してみた。
今回の研修で、この人のことをけっこう詳しく知ることができた。
今にも崩れそうな何とか橋。名前は忘れた。
道路傍で寝ていた巨大タコ
宿は、カメが連れて行ってくれそうな名前のホテルであった。夕食のコースに、車海老おどり喰い、というのがあったが、エビを醤油につけたとたん、箸から逃げ、テーブルの上をピョンピョン跳ね回った。そうか、おどり食いとはこういうことか。
というわけで、生きたまま食べるのは心臓に悪いので塩焼きにしてもらった。
明日に続く・・・
朝、ガラス窓を叩く雨の音で目が覚めた。でもすぐにまた眠ってしまった。ぼくは夢を見はじめた。どこかの海岸線上を小型飛行艇に乗って、ぼくと仲間は逃げている。ぼくらを追いかけているのは正体不明の小さなUFO。思えば、いつもなにかに追いかけられている。目が覚めると10時だった。やはり雨が降っていた。
雨が降っているのでドライブに行く気分にはなれなかった。もうすぐ昼だ。どこかで昼食をとらなくては、と思い、ヨッパライ某に意見を伺うと、某エビスでやっている1500円の海鮮丼が1000円、というのはどう?と言った。
某エビスに行くと、確かにそれをやっていた。しかし本当は1月31日までだったらしい。
それが「好評につき2月28日まで延長決定!」となっていて、運よく1000円で食べることができたのだった。
ウツボの唐揚げ。ほくほくしておいしかった。帰りに漁港近くの某商店に魚を買いに行ったが、ほとんど売り切れで、何も買えなかった。
天気が良かったので、ドライブに出かけることにした。どこに行くか考えるのがめんどうだったので、南のあの辺で寿司でも食おう、ということになった。
南のあの辺とは、山を越えて左に曲がり、ずっと走って右に曲がって左に曲がって、また右に曲がって、まっすぐ行って信号を左に曲がり、坂をくねくねのぼった、あのあたりのことだ。そこから歩いて丘を上ると、突然、視界が開け、眼前に東シナ海があらわれる。
昼めしは、いつもの漁港近くの食堂で、地魚定食と寿司定食を注文した。
いつもなら安いほうの寿司を頼むのだが、今日はいわゆる正月ということで無理して高いほうを注文したが、やはり高い方の寿司はうまかった。次にこれを食べるのはおそらく一年後の正月だろう。
帰りに海に面した公園に寄ってみた。
上を見ると、なんか飛んでいた
家に帰って、アイスクリームを食べた。初ブラックモンブラン
天気も回復したし、たまには寿司でも食おうということで南に走った
山を越えたところにある今は使われていない古い学校に寄ってみた
漁港近くのいつもの食堂に行くと、日替わり定食がカマスのフライ680円だった。困った。安いほうの寿司1280円を食べる予定だったのだが、カマスフライ680円もたいへん魅力的だ。15秒ほど深刻に悩んだあげく、カマスフライ680円に決定した。人生とは選択の連続なのだ。ちなみに、じつにうまかった
漁港近くのスーパーでいつものように魚を物色。さきほど食堂で食べたカマスは50円で売っていた。なんか悔しい。チヌ(クロダイ)、一匹100円。これを5匹買った。塩焼きにする予定
なんとかカツオ。うまいか分からなかったけど、うまそうだったので買ってみた。一匹100円。とりあえず刺身にするつもり。
イサキ、三匹1000円。これは刺身でも焼いてもうまい。実証済み
いつも手作りのケーキやお菓子をいただいているOさんに、さばいた魚を少し持っていった。そしたらワインをくださった。エビでタイ、ではなく、タイでワイン。なんか、もうけた。うふ