毎週届く、某フリーペーパー。いつも気になるのが、某アカデミーのハイレグ水着の写真。
スゴイ。登場する女性の脚が信じられないくらい、長い。
夕方、フリーペーパーの某青年がやってきたので聞いてみた。
ぼく 「あれはフォトショップかなにかで脚を伸ばしてるんだろう」
某 「違いますよ」
ぼく 「カラダとアタマを合成してんじゃないの?」
某 「まさか…普通のプリント写真で送られてくるんですから」
「ふーん」
ぼくは気を取り直し、表紙右上の写真を指差して言った。
この写真もすごいね。こんな顔載せたらモデルが怒るだろう。
某 「誰も怒りませんよ」
28ミリの選択
昼過ぎ、友人N君がやってきた。そのとき、店はお客様でごった返していた。彼は壁際の丸テーブルに腰掛け、書類に何か書き込みながら、この騒ぎが収まるのを待っている様子だった。しかし、こういうときに限ってお客様が次々にいらっしゃって、なかなか引かない。彼はあきらめて「夕方また来る」といって帰っていった。何か言いたげな顔だったのが気になった。またなにか変な事件に巻き込まれているのでは、と、ぼくは暗い気分になった。夕方、店じまいをしているときに彼は現れた。カバンから大きな茶封筒を取り出してカウンターに載せ、憔悴しきった顔でぼくを見上げた。
「迷ってるんだ」
封筒の中身はデジタルカメラのカタログだった。
「28ミリの広角レンズ付きで選ぶと、リコー、キャノン、パナソニックの3つしかない。どれがいいと思う?」
彼は何か手に入れるとき、いつも徹底して迷い続ける。学生時代、彼とダイエーに行った際、彼が1000円程度のセーターを選ぶのに、たっぷり一時間かけたのを思い出す。
「パナソニックがレンズが大きくてかっこいいね」ぼくは言った。
「ぼくもそう思ってたんだ、それにしよう」彼の顔はみるみる明るくなった。
Boas Festas
11月も半ば。やっと寒くなってきた。
あとひと月もすれば、クリスマス。
寒いのは嫌いだけど、もうすぐクリスマスだよ、って気分は大好きだ。
そんなわけで、きょうのBGMはクリスマスソング。
5年前のアルバムだけど、小野リサのBoas Festas。
小野リサだから、もちろんボサノバ。
ボサノバといえば、あたたかい南の国。
ボサノバでクリスマスソング。ほんわかしていい気分。
もうしばらくすると、山下達郎のアレや稲垣潤一のソレ、ワムのコレなどが耳に入るようになるんだろうな。
ケーキの思い出
ケーキ、パン、パイ。
手作りのものをいただくととてもうれしい。
ずいぶんむかしのことだけど、手作りのケーキをもらった。
ほのかに、香水の匂いが混じっていた。
それがとても印象に残っている。
そういう変なケーキはそれ以来、一度も食べてない。
香水の匂いのするケーキ。
ちゃんとした店には売ってない。
ブルータートルの夢
今日は定休日。
いつものようにコーヒーをポットに詰めてドライブ。
行きたかったのは、笠沙の亀ヶ丘。
東シナ海を臨む断崖絶壁に小さな東屋が建っている。
台風が来たら吹き飛びそうだけど、なかなか飛ばない。
午後から晴れるということだったけど、曇っていた。
東屋で、しばらく風にあたっていた。
車の中で聞いた音楽の歌詞が、いつまでも心に引っかかって、気分はブルーだった。
上の写真の白い矢印が東屋。
写真下は、東屋から臨む東シナ海。
データベース
仕事柄、毎日、何処の誰か知らない人と顔を見合わせ、口をきく。ほとんど口をきかない人もいる。
笑ってる人、沈んでる人。怒ったように、むすっとしている人。
その顔、声、風体は、一定の条件でまとめられ、ぼくの記憶システムにデータベース化されていく。
例えば、「声の大きな人」で、検索をかけると、たちどころに10人の顔が浮かぶ。
「美人、色っぽい」でand検索をかけると5人。
「教育熱心」では、数名の顔が浮かぶほか、ネット上でおしゃべりする方のハンドル名までヒット。
「ヒマ人」で検索。
ぼくが浮かんだ。
syntax error
「ニューシネマパラダイス劇場版と船上のピアニストを借りてきて」と、ヨッパライ某にメールした。「ニューシネマパラダイス劇場版」は置いてないとのこと。これは意外だった。「船上のピアニスト」のほうは、そもそもそんなタイトルの映画はなく、店員が機転を利かせて「戦場のピアニスト」を渡してくれたという。「戦場のピアニスト」は既に鑑賞済み。ぼくは「海の上のピアニスト」を「船上のピアニスト」と間違って記憶していたのだった。ぼくの頭のファイルシステムはエラーが多い。
雨の庭
今日は一日雨が降り続いた。
青い空。雨の庭。
どちらが悲しいか。
青い空。
「悲しいほどお天気」というユーミンのアルバムのせいかもしれない。
雨の庭。
ドビュッシーの曲にそういうのがある。
村上春樹の「ノルウェイの森」
彼は当初、「雨の中庭」というタイトルで書き始めたらしい。
微熱があるようだ。
もう寝ます。
サヨナラ
paradise
アルフレイド
ニューシネマパラダイスが急に気になりだした。
店がヒマになった夕方、DVDをパソコンに入れて見始めた。
ぼくが気になっているのは、あの写真技師、アルフレイドの正体。
彼がトトに行ったことは何なのか。
残酷非情な男アルフレイドは自分の描いた理想の人生シナリオを、若さゆえに分別のない少年トトに歩ませる。その手口は巧妙だ。そしてそれは、まんまと成功。そこに友情なんか微塵もない。これはスリラーだ。と、いうのが、ぼくが抱いていた感想だったのだけど、違うような気がしてきたので、もう一度見てみようと考えたのだった。
と、見始めたところでキュートな客さんがいらっしゃったので中断。うひゃひゃ。
明日はヒマだろうか。