ぼく、ロボタン

今日は休みだったのだけど、用事があったのでどこにも行かなかった。夕方から時間が空いたので、数日前にWOWOWで放映された 「アイ ロボット」を観た。実はこれ、映画館で観たし、DVDでも見た。なぜ、飽きもせずにまた見るのかというと、今回がハイビジョン放送だったせいもあるけど、なにより主人公のスプーニー(スプーン)刑事らの会話がおもしろいからだ。原作はSFの巨匠、アシモフ。思うに、SFを書く人って、そうとう理屈っぽい。おかげで伏線の張りかたが雪の結晶を見るように美しい。会話もきれいで無駄がなく、一つ一つ気持ちよく収まっていく。まるでジャズのアドリブを思わせるスピード感がある。でも、実際の日常でこういうスリリングな会話がなされるかどうか…。作家は1時間かけて5分の会話を創作するわけだから。

種を蒔く男

日曜の夜は今週の終わりだ。
もしかすると今週を振り返って反省してる人もいるだろう。
ぼくはいないと思うけど。
しかし、今週は疲れた。仕事ではなく。
かくして、ぼくは次のような言葉を耳にすることになる。
「自分で蒔いたタネでしょうが」
なんという建設的な言葉だろう。
種を蒔く。いい言葉だ。

朝の風景

今朝は寒かった。
車を暖機してる間、道路で朝日を浴びていたら、太陽を背にして一台の自転車が走ってきた。
前のバスケットに犬を乗せている。
かなりのスピードで目の前を通り過ぎていった。
自転車が小さくなっていくのを見ながらぼくはつぶやいた。E T

トウカイリンさん

今朝もラジオを聞きながら車を走らせていた。
パーソナリティが、「トウカイリンさんからのお便り…」といい始めて、こう付け足した。「東、海、林と書いて、この方はトウカイリンさんとお読みするんですね。前回、『ショウジさんではないのですか?』というご質問がたくさん寄せられたのですが、大丈夫、この方はトウカイリンさんでいいのですよ~」
ぼくはトウカイリンという名を何度か耳にしてたので気にならなかったのだけど、わざわざ放送局に問い合わせるヒマな人が、しかもたくさんいると知って、なんだか急に疲れが出た。そのままラジオを聞いてると映画紹介コーナーが始まった。映画評論家らしい女性と電話がつながり、紹介された映画は、まだ公開されてないという邦画だった。「この映画は、グンヨウコさんの原作で…」電話の声が話しはじめた。おや?グンヨウコって、群ようこのことかな?ぼくは今まで、ムレヨウコ、と信じていたのだった。気をつけないといけないな。ぼくは急に不安になった。ぼくは読み間違って憶えている漢字が多い。電話の向こうの声がひとしきりしゃべったところで、パーソナリティが言った。「あ、ムレヨウコさんですね」パーソナリティは話が淀まないようにさらりと訂正し、先を促した。うまいな、と思ったが、ぼくは一段と疲れてしまっていた。

洗濯日和

いい天気になってきた。空気も澄んでいる。
こんな日はズックの靴を洗い、お天道様で乾かしたい。
できたら脳みそもきれいに洗って風にさらしたい。

ヒモの夢

女性が男性に向けて書いた文章を読んでいると、どういうわけか、あるものが頭に浮かんでくる。歯磨粉をチューブから出すのに力がいるように、文章も混沌から形を成して世に現れるには相当のエネルギーが要る。絶えずゆれ続ける揺りかご。揺りかごをゆする手。そのエネルギーはどこから来るのか。女性が男性に向けて書いた文章の行間には、揺りかごをゆする手の痕跡がみえる。
ぼくは今日も揺りかごにゆられて、なれもしないヒモの夢を見る。

微熱

こんなこと書くと、まずいんじゃないだろうかと思いながらやっぱり書いてしまう。つまり、うちの店に来る女性はみな魅力的だ。困ると言ってもいい。今日も朝からノーミソを揺さぶられっぱなしだ。こんな環境で仕事を続けることが果たして幸せなことなのか、時々考えてしまう。

靴の中の住人

1_2朝起きると月曜の朝だった。カーテンを開けると空は雲で覆われていた。雲の正体をご存知だろうか。もちろんワタアメではないが、勇んで「水蒸気!」などと答えると子供に笑われる。あれは水や氷の粒の集まりである。ついでに言うと湯気も水滴の集まりだ。というわけで、温泉に出かけた。月曜の昼だというのに混んでいる。八つある貸切風呂のうち、二つしか空いてない。やれやれ。平日の昼間はマジメに仕事をしていただきたいものである。ヒノキの湯船の部屋と、ツボみたいな湯船が2個並んだ部屋が空いていたので、迷わずヒノキにした。写真のキュートな足はぼくの足。長年使ってるので、ややくたびれている。足には口がないからしゃべれないが、うれしそうに見える。でしょ?

朝の音楽

Keyoflife日曜の朝は週に一回しかない。特別な朝だ。もちろん、月曜の朝だって週に一回しかない。
日曜日は、朝かける音楽もいつもと違う。慎重に選んでかける。
今朝は、スティービーワンダーの「キーオブライフ」を選んだ。天気のいい朝に、とてもよく似合う。と思う。
「キー オブ ライフ」
ずいぶん意味深なタイトルだね。

オリオン座

さっきまで星空を眺めていた。
静かにオリオン座が輝いている。
西に傾いたオリオン座を見ると胸が締め付けられる。
思い出してはいけない何かを思い出しそうになる。