P・R・E・S・E・N・T

140418_01

店の電子レンジが黙り込んだのは枯葉の舞い散る秋の暮れだった。以来、ぼくの弁当はいつも冷えていた。秋の午後の冷えた弁当ほど切ないものはない。ぼくは一計を案じ、珈琲を焼く機械の上に弁当箱を載せ、少しでも温めようと努力した。しかしそれは倦怠期を迎えた男女の愛を少し上回る程度以上に温まることはなかった。

140418_02

昨夜、ぼくは誕生プレゼントをもらった。それはミカン箱ほどもある段ボール箱だったので、それが密かに思い募っていたカメラでないことはすぐに分かった。箱の字を読むと、電子レンジ、と書いてあった。思えば、壊れた電子レンジも誕生プレゼントでもらったものだった。

生活の記録

中学校では、毎朝「生活の記録」という日誌と、英語、漢字の書き取りノートを提出することが義務づけられていた。「生活の記録」には、勉強を何時間したか、就寝と起床の時刻を記すことが義務づけられていた。最初の頃は、就寝時刻を午前3時半から4時、起床を午前7時と正直に書いていた。勉強時間は、塾を含むと毎日9時間くらいになった。僕は担任の先生から呼び出され、「頑張るのはいいが、これでは身体を壊す。もう少し、効率的に勉強して、最低8時間は寝るようにしなさい」と言われた。僕は「はい。わかりました」と答えて、担任の先生の言うことを聞く振りをしたが、生活習慣を改めるつもりにはならなかった。
これは佐藤優さんの自伝ノンフィクション、「先生と私」の一場面。ぼくはこれを読んでいて古い記憶がよみがえり、思わず感慨にふけってしまった。ぼくも佐藤さんと同じように、中学生の頃、「生活の記録」を毎朝提出していた。そして佐藤さんと同じように担任の先生から職員室に呼び出され、職員室の常連となっていた。ぼくも最初の頃は正直に書いていた。しかし、正直に書くと決まって職員室に呼び出され、勉強の時間が少なすぎる、遊ぶ時間をもっと減らしなさい、と言われるのだった。ぼくは「はい。わかりました」と答えて、担任の先生の言うことを聞く振りをしたが、生活習慣を改めるつもりはなかった。

火星と月

140410_03 火星と月齢10のお月さま。月に暈がかかっているのはPMのせい? 3000円で買った魚眼アダプターもけっこう使えるじゃん(笑)

ちょっと変身

140408_01しょっちゅう会っていると、相手の顔の変化にあまり気づかない。でも突然ヒゲを生やして目の前に現れると、ちょっとびっくりする