初夏の日差し、空は秋色

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デジイチに古いレンズをくっつけて、ドライブに出かけた。
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古いレンズだから、ピントは手で合わせる。時間はたっぷりあるので、のんびりとピントを合わせる。遅いからといって、だれも怒ったりしない。風の音、鳥の声、川の流れる音。今日は、いつもとコースを変え、ダムの横を通って南九州市の岩屋公園に走った。
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川のそばのベンチでランチタイム。パンに手作りリエットをはさんで食べる。珈琲はもちろん、某珈琲店の珈琲。
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アサーッ! なわけないか
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このはし、渡るべからず。
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崖になにか彫ってある。
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帰りに、中山インターチェンジ近くの園芸屋さんでアイビーゼラニウムというのを買った。
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勇気があれば

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今日は全国的に月曜日であるが、某珈琲店は定休日であった。予定では霧島の御池でボートを漕ぐはずだったが、出発直前になって突然気が変わり、車は薩摩半島南端に位置する某町営そうめん流しへと走り出していた。
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指宿スカイラインをぶっ飛ばし、ジャスト12時に到着。
ところでぼくは古い人間のせいか、昼飯に600円以上出す気には到底なれない。しかし、某町営そうめん流しのAセットは、なんと1600円もする。当然、これを昼に食べるためには相当な勇気が必要になる。と、そこでぼくは思い当たった。今朝、なぜか急に根拠のない勇気がフツフツと湧いてきたような感覚があったのだ。勇気があれば1600円の昼飯くらい何所吹く風だ。なお、これはO型の人に特徴的とされる、いわゆる「根拠のない自信」と同類のような気がする。
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初夏の陽気だった。

雨のローズガーデン

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予報どおり、朝から雨が降っている。
軽い朝食をとった後、ぼくは近くのローズガーデンに出かけた。
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もちろん、天気のよい日のバラは陽気でステキだ。
だれにでも、あかるく微笑んでくれる。
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でも、ぼくの知っているバラは雨の朝に咲く。
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ぼくは傘を持って雨のローズガーデンを歩く。
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君が忘れていった、あかるい傘をさして。
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I beg your pardon,
I never promised you a rose garden.
Along with the sunshine,
There’s gotta be a little rain sometimes.

風が冷たい休日

空は曇っていたが、車は西の海に向かっていた。
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午後から晴れるという予報だった。海に面したいつものレストランの前を通ったが、空と海が灰色のせいで、気分が乗ってこない。
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そのむかし風車村があったところに寄ってみた。青空が見えてきた。だれもいない。車は東に向かった。
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いつもの植物園に寄ってみた。バラ園のバラが咲き始めていた。
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展望所に上がって、海を眺めた。
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睡蓮の花が咲いていた。

黄色い花

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うわさによると指宿の知林ヶ島に遊歩道ができたらしい。一方、薩摩半島南端の山川漁港には道の駅(のよーなもの)ができたという。となると、今日は南に走るしかない。道の駅で新鮮な魚を買うべく、車にアイスボックスを積んで南に走りはじめた。車を走らせていると、海に面した道沿いの民家の庭に、鮮やかな黄色の花が咲いている。なんだろう。ぼくは気になりだした。そうだ、某植物園に行けば分かるかもしれない。というわけで、植物園も予定に入れることになった。
知林ヶ島は島である。海に囲まれている。だが、潮が引くと、見よ、海が真っ二つに割れて砂州が出現、地続きとなる。そこを十戒のモーセよろしく、人々は歩いて渡るのである。指宿市の「知林ヶ島の砂州情報」で調べてみると、本日は13時30分から17時10分までの3時間40分、砂州が出現するとある。
というわけで、まず山川漁港の道の駅に行って魚を買い、次に某植物園で花の名前を調べ、園内で昼食をとって知林ヶ島に赴くことにした。山川漁港の道の駅に行くと、案の定、駐車場は満杯だった。ぼくは待つのが大嫌いなので、今回はあきらめることにし、某植物園に向かった。
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植物園のロビーに入ると、正面に見たことのない苗が並べてある。
「おい、この葉っぱ、コーヒーノキに似てないけ?」
と、ぼくが言うと、ヨッパライ某が、
「目の前のチラシを見てごらんよ。キミが探してる黄色いのって、これじゃん」
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見ると、まさにこれであった。
園に出てみると、道沿いのあちこちで咲いている。満開だ。
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そういえば、何年か前に、花が咲いているのを見た記憶がある。それにしてもすばらしく鮮やかだ。黄色い花。
レストランで食事をとり、園を後にした。
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休暇村指宿の芝生広場を抜けて海に出る。島へと続く砂州の上を、多くの人が歩いている。
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歩いても歩いてもなかなか島にたどり着けない。なぜだ。ここは異次元空間なのか。ちなみに距離は850mだそうだ。
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遊歩道の階段の途中から見た魚見岳方面
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展望台から見たところ。クリックで拡大。
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休暇村指宿の芝生広場。黄色い花はミヤコグサ。
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魚見岳から知林ヶ島を臨む。左手に見えるのは桜島(昨年7月)

弁当を広げるのによさそうな所

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ひさしぶりに晴れたのでドライブに出かけた。たまには近場で弁当を広げるのもいいんじゃない? と、ヨッパライ某に提案すると、それなら松元町にイイところがある、という。なんでも、なんとかという(名前は忘れた)陶芸家が山を買って窯を開き、ギャラリーをやっているのだそうだ。「まだ行ったことはないけれど、その広い敷地にはベンチがあって、弁当を食べるのによさそうな所だよ」と。
ぼくは映画サウンドオブミュージックの冒頭に出てくるような、山の頂に広い野原が開けている図を想像した。
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山を越え、レンゲの咲く田んぼ道を走り抜けるとそこが目的地だった。車を降り、辺りを見回すと、想像したイメージとずいぶん違う感じがする。ヨッパライ某が弁当とコーヒーを持って行こうとするので、「ちょっと中の様子を見てからにしよう」とぼくはいった。落葉低木に覆われた細く薄暗い道を歩いていくと、山里の庵といった趣の小さな建物があらわれた。
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中に茶碗や皿が並べられていたので、入ろうとすると、若い男の人がやってきて、「奥の展示場へご案内しましょう」と、広葉樹の生茂る細い道を歩き始めた。遠くでコジュケイの鳴く声がする。静かだ。5、6分歩いたところに展示場はあった。
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「どうぞごゆっくり、あとでお茶でも召し上がってください」と言い残し、若い男の人は帰っていった。「おい、こんなところで弁当を広げたらヒンシュクものだぜ」と、ぼくはトナリの人にいった。展示場を出て帰ろうとすると、露地先の茶室から、先ほどの若い男の人が「お茶をどうぞ」と、声をかけた。にじり口から中に入ると、ちょうどコーヒーをドリップしているところだった。
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縁側の向こうに広がる風景を眺めながら、ぼくたちはコーヒーを飲んだ。時折ウグイスの声が聞こえる。恐ろしく静かな茶室だった。
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路地の土手に顔を出していた白い草。ギンリョウソウかな。
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山の庵を後にして山道を下り、吹上浜に出た。今日のお弁当は、先日お客さんからいただいた手づくりレバーペーストとトマトをガーリックパンにはさんだもの。山の庵では食べられそうになかったので、吹上浜のベンチで、コーヒーを飲みながら食べた。
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ブレモード

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雨が降っていたので温泉に行ってきた。
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ブレているのは、カメラのせい。
でも、こうしてみると、ブレている写真もいいね。
カメラは明日、修理に出します。

ある月曜日

山の向こうに何があるのだろう。たぶん、だれも知らない。少なくともぼくは知らない。冒険はいつもこのようにして始まる。そしてぼくは今日も美しい白馬にまたがって山を超える。ような気分で汚れて灰色になった白い車のアクセルを踏んだ。
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山を下って信号を右折し、まっすぐ走っていくとそこは海。海の向こうに何があるのだろう。たぶん、だれも知らない。少なくともぼくは知らない。しかし、今日はそんなことはどうでも良かった。遠い目で海を眺めながら、お客様から頂いたリエットをおごそかにパンに塗りつけて食べるのが今日の目的なのだから。その前に海の写真を撮ってこようと思い、海に面した岸壁に車を止めた。
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「写真を撮ってくるからパンを切って準備していてくれ」と、となりのヨッパライ某に言い残し、海岸に出た。写真を撮って車に戻ると、ヨッパライ某がうれしそうな顔をして「ニュースがある」という。ぼくはイヤな予感がした。
「リエット、忘れちゃったー」
実にすばらしいニュースだった。パンだけではあまりに悲しすぎるので、車はUターンし、某食堂に向かった。1050円の定食を食べ終えると車は近くのカメが多か、という丘に上っていった。
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その丘の眺めのいい展望所には桜を植えた庭園があり、池があった。カメはいなかったが、オタマジャクシが1600匹近く泳ぎ回っていた。
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帰りに海浜公園に寄って、しばらく池を眺めていた。
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サルの握手

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ひさしぶりに海に来て、だれもいない波打ち際を歩いた。
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どこまでもどこまでも歩いていると、水際にきれいな白い鳥がいた。
写真を撮ろうと思って、そうっと近づいていった。
でも飛んでいった。
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数日前の、某ブログの記事を思い出した。
  ———- ここから ———-
私は自分が若い日に傾倒した哲人の言葉を思い出していた。正確な言葉ではないが、子どもの教育にも打ち込んだその哲人は、子どもから、「わたしはリスが好きなのに、わたしが近づくとリスは逃げてしまいます。どうしらたいいのですか」と問われた。彼の答えは意外なものだった。そしてその答えは、私の心にずっと残った。彼の正確な言葉は忘れたが、こんなふうに答えた。「リスがきみに安心感が持てるように、毎日リスのいる木の下でじっとしていなさい。何日も何日も。」 その奇妙な答えは彼自身が自然のなかの暮らしで実践していたものだった。大樹の下で禅定ともなく静かに日々座って、リスや山の動物たちが彼を恐れなくなるまで慣れさせ、そしてやがて彼の体にリスが乗り駆け回るようまでなった。猿がやってきて握手を求めたともあった。
 猿の握手。私はそんなバカなと思ったが、別途動物学の本で、仕込んだわけでもなく自然の猿にそういう習性があるのを知った。
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ショーシャンクになれなかった

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しまった、パトカーだ!
ぼくは車を急転回させ、民家が軒を並べる狭い路地に逃げ込んだ。背後でサイレンがけたたましく鳴り響く。ぼくは最初の十字路を左に折れ、目についた高級住宅のコンクリート車庫に車を突っこみ、シャッターを下ろした。
と、そこで目が覚めた。いやな夢だ。
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今日は雨のはずだった。しかし、カーテンを開けると、空はどんより曇っているものの雨は降っていない。
くそっ。
ぼくは舌打ちした。週間予報では今日は雨だった。そのつもりで、きょうはショーシャンクな一日を計画していたのだ。つまり、指宿の某貸切温泉の外湯に浸かり、全身に雨を受けながら喜びに満ちた顔で空を仰ぐ予定だったのである。
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しかし、あきらめるのは早い。もしかすると指宿は雨かもしれない、と思って、とりあえず車を走らせた。が、天気はますます良くなり、雲間から青空が見えはじめた。ショーシャンクな計画は失敗に終わったのである。
天気が良くなってきたので某植物園まで足を延ばし、そこで食事をとることにした。温泉横の山を超えて池田湖を半周し、しばらく走るとそこが植物園だ。つづら折の坂を上りきると空が開け、気分も明るくなってきた。が、そこには黒白ツートンカラーの車が待ち構えていた。ちなみにスバル・レガシーターボ。
「どちらへ行かれるんですか?」
車を止め、窓を開けると、背筋のピンと伸びた立派な体格のお兄さんがニコニコしながら聞いてきた。
ぼくの顔は思い切り引きつっていたが、となりのヨッパライ某がうまく応えてくれた。まったく心臓に悪い。
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植物園の花壇に、きれいなキャベツが噴水のように植えてあった。
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ここのチューリップ畑はほんとにきれいだ。
いつかわが家の庭もこんな風にしようと思う。
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レストランで昼食。
ホワイトクリームと焼サーモンのスパゲティーなんとか。
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