湯気

店の暖房を入れた。
この冬初めて。
ぼくは寒さがあまり分からないのだけど、今日はどうも寒いような気がする。
お客さんに聞いてみた。
「店の中、寒くないですか?」
「寒いですね」即答だった。
すぐに暖房を入れた。
冬だ。
いれたコーヒーから白い湯気が立ち昇る。
あたたかさが恋しくなる季節。

北風

寒いな
コートをどこかに置いてきてしまった
だけど風、止まないでくれ
話す相手が欲しいから
君はいつも一人
わかるだろう?
話し相手になってくれ

あの海へ

今度の休みは、海に行こう
砂浜に座って、波の音を聞こう
つかれた君を休ませてあげる
ゆっくりとだけど、安らぎはきっとくる

伝わりますか

言葉の向こうにあるものが分かった時、それを人にどう伝えればいいのだろう。
どうしたら伝わるだろうか。
いつか無言で分かち合えると信じて待てばいいのか。
その時間は無駄に終わらないだろうか。
ぼくは性急過ぎるだろうか。

朝刊の音

オレって何だろう。
ベッドの中で、ずっと考えてた。
外でバイクの音がし始めた。朝だ。
やれやれ、一睡もできなかった。
フッ、案外、オレも若いね。

白いケータイ

So903i_2新しいケータイが届いた。
丸っこくて、かわいいデザイン。
白はやさしいな。
悲しい時や、つらい時、ぼくの心を少しだけ明るくしてくれる。
こんなことを書くと、「なにかあったの?」なんて声が聞こえてきそうだけど。
たぶん、なにもないのです。

日曜日の太陽

朝から雨が降っている。
雨の日曜日。
いつも心に太陽を、という歌があったような気がする。
ぼくの心の太陽は、けっこうさぼりがちだ。
人の太陽はあてにならない。あてになどしない。
さぼってないで、ちゃんと照らせ、ぼくの太陽。

冬物語

冬至が近づいてきた。そこでぼくは
エンヤを聞く。
心のこもった手作りクッキーを食べる。
心のこもった手作りパンを食べる。
一見、脈絡がなさそうに見えますが、ぼくの頭の中の冬物語に必要なのです。

感謝の日

今日は祭日だ。何の日かは知らない。興味がないことは分からない。それで困ることもない。困らないから気にしない。でも、今日ぼくは休みじゃない。
豆を焼き終わってホッとしているところに友人Fの妻がやってきた。
「ちょうど一服するところだったんだけど、飲む?」ぼくは言った。
「おう、くれ」
人妻Fは、いつもこんな調子でしゃべる。
「今日は祭日らしいね、何の日?」ぼくは聞いた。
「バーカ、勤労感謝の日よ」彼女は怒った顔をするのが大好きだ。
「ふーん、お仕事に感謝しろ、っちゅう日やな」
「たぶんね」むすっとした顔で彼女は言った。
「明日もアサッテも感謝せな、いかんよ」ぼくは言った。
「え?なんでよ」
「きんどう感謝の日」
「はぁ?・・・ぶぁっかじゃねーか」必死に笑いをこらえてる。
「おかしかったら素直に笑えよ」ぼくは言った。
「あははは」
彼女はひとしきり、実に愉快そうに笑った。
笑い顔はステキなのだが。