廃墟ガーデン

Niwa_01わが家の門を開けると、この界隈ではあまり見られない光景が開ける。つまり、それは一見、手入れを怠った草ぼうぼうの庭だ。しかし、ものごとをうわべで判断すると失敗する。バカと天才が紙一重であるように、無秩序に似せた高次の秩序がこの庭を支配しているのである。ぼくは廃墟風ガーデンと名づけ、甚く気に入っている。手入れ法はけっこう難しいが、ちょっと訓練すれば不可能ではない。フォースを信じるのである。そう、手を入れたくなる自分の心を理性で制するのだ。心を制御できるようになれば、廃墟ガーデンへの道は近い。

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コバルトの季節の中で

この季節は、日差しが強いせいで、目への負担も大きい。
2週間前、年も考えず一日中海で泳いだのがいけなかった。
パソコンの文字が急に読みづらくなった。
しかたない、しばらく、パソコンから遠ざかることにしよう。
そう決心した。
中略
日記は、しばらく手書きでノートにつけます。
もしかすると、後日、一気に公開するかも(笑)
目の調子次第です。
それではまた会う日まで。
みなさん、さようなら。

暑い日

今日は、なぜか邦楽ばかり聴いていた。
オフコースとか、米米クラブとか。
彼らの歌の中に、ヒントを探してた。
強い日差しと風で、乾き始めたひまわり。
乾いて、雨を待っているひまわり。

赤いスイートピー

夏といえばコレ!というアルバム、だれにだって一つくらいあると思うんだよね。
タツロウの「Big wave」とか、大滝詠一の「LongVacation」
古いね。でも、古いのしか思いつかない。悲しいな。
で、ぼくがすきなのは、
松田聖子の「パイナップル」
知らないよね。
「赤いスイートピー」とか「渚のバルコニー」が入ってるんだけど。

銀河

梅雨が明けた。月がないせいか、夜空は星でいっぱいだ。なんて美しいんだろう。煙のように立ち昇った銀河が、射手座、白鳥座、カシオペアへと流れ、カシオペアの西には、水を湛えた巨大なひしゃくが横たわっている。ひしゃくは、ぼくに水を差し出してくれた。
ありがとう、ぼくは元気です。
宇宙は無音だけど、物語の声は絶え間なく聞こえてくる。
ぼくは今夜、その果てしない物語の一部になった。

ビールタイム

060726どうやら、今度こそ梅雨は明けたようだ。暑い。この部屋は西向きなので、エアコンなしだと日が沈んでも30度近くある。ビールを飲みながら書きたい衝動に駆られるが、ガマンしている。おかげで、当ブログも最近は平凡に推移している。ような気がする。変な記事を期待している人には申し訳ないと思うが、このほうが当人は楽なのである。というわけで、書き終わったので、今からビールタイム。

エンドルフィンの夏

Entrance
今日は定休日。休日は早く目が覚める。低血圧なので、しばらくベッドに座ってぼんやりしていた。小さな電球が点るように、スイッチがひとつひとつONになっていく。数分後、ぼくは立ち上がり、カーテンを引いた。空いっぱい、ネズミ色の雲だった。水を500cc飲んだ後、ニンニクと唐辛子を炒め、ペペロンチーノを作って食べた。南の空が気になってしょうがなかった。ふと、遠くに青いものが見えた。それは青空だった。ぼくは急に冷たいアイスモナカが食べたくなった。Gaitou_01アイスモナカは加世田の海浜公園で食べるとウマイ。かもしれない。透き通った青空と白い雲。ぼくは、いい気分で山道をとばした。海浜公園を奥に進むと砂浜に出る。草いきれの松林を抜けると美しい渚が広がった。ぼくはつくづく思う。鹿児島はほんとうにいいところだ。海浜公園を後にし、いつもの海辺のレストランに向かった。杜氏の里というだけあって、道に沿って奇妙な街灯が立っている。目的のレストランに着いた。でた。「準備中」。こういうこともタマにある。いや、よくある。ちなみに、定休日は木曜だったはず。B_uno仕方ないので、風車村に向かった。春に行ったとき、このアミューズメントパークの入り口には「当分の間休業します」との看板が立っていた。すばらしく立派なプールもあるし、このまま廃墟化するとは思えなかった。夏になれば、きっと復活しているに違いない、と、その時は思った。村の手前のカーブを曲がったあたりで、うまそうな匂いが車内に流れ込んできた。駐車場に車を止め、石段を駆け上がり、湯気の立ち昇る店の暖簾をくぐった。が、だれもいない。カウンターには珍しい食べ物が何種類も並べられ、いい匂いを放っている。
「金は後で払えばいいさ」
ぼくは大皿に盛られた食い物を片っ端から箸でつかみ取り、夢中になってほおばりはじめた。

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空中の川

06072320空中を流れている川はラピュタと同様、厚い雲に隠れて見えないが、今はそれがあふれ、地上に流れだした。

雷雨

Backto_00ぼくは店を開ける準備を始めた。間もなく10時だというのに、外は夜のように暗い。街灯も目を覚ましてしまった。妙な感じだ。胸騒ぎがする。こういう日には怪しい雰囲気をまとったお客様がやってくる。

イカロスの末裔

臆面もなく日焼けネタは続く。
皮がむけ始めた。科学専門用語で書くとこうだ。
「脱皮」
見よ、ぼくの背中を。この太陽まで飛べそうな見事な翼を。
それではみなさん、さよーなら~