午後3時

070725_02気温は35度を超えている。
夏は暑い。
だから、そして
ぼくは熱いコーヒーを飲む。
これでいいのだ。

マダムタッソーの午後

070724_01風は止まっていた。
外気温、推定37.5度。
陽炎揺らめく蜃気楼の午後。
それでもお客様はやってくる。
「ごめんください」
人の体裁を保っているものの、すでに体の一部は熱で溶け始めていた。
脳回路はショートし、開いた口は同じ言葉を繰り返す。
キリマン、キリマンスノー。スノー…
「スノートップですね」
ぼくはやさしく微笑む。

初海水浴

070723_04
今日は月曜なので定休日。夏のスイッチをONするために海に向かった。いつもの海。だれもいない。だれも泳いでいない。月曜日だからだろうか。でも、さみしいわけではない。だれもいないほうが気楽でいい。海に入ってみると、けっこう冷たかった。それに透明度がいつもより低い。潜ってみるけど、魚が見えない。クラゲもいない。どこに行ったのだろう。少しさびしい気分。070723_02_2海にはぼく一人しかいないのに、土手のスピーカーからは数十分おきに「ここで泳ぐのは大変危険です」と、女性の声でアナウンスがある。その声が不思議とやさしく感じられ、海に一人ポツンと浮かんでいるぼくにとって灯台のようでもあり、なんだかうれしかった。4時間ほど泳いで帰路に就いた。
上の写真は、そのスピーカー。
土手にはハマゴウの花がたくさん咲いてました。
左手の黒い飛行物体はクマバチ。
携帯で撮ったんだけど、よく撮れてるでしょ?
(写真をクリックすると大きくなります)

夕暮れ

070722_01_2今日はとても暑かった。
35度まで上がったらしい。
人間はぐったりだ。
日差しが強いと元気になるやつがいる。
影。
日が西に傾いた。
もうすぐ夜。
影は闇に溶け、夜を闊歩する。

水たまりの空

070717_01畑の水たまりに空がうつっている。そこには小さいながら太陽や雲があって、うつくしい風景をなし、風が吹くたびにさらさら揺れている。ぼくはそれに気をとられていたが、一方、水面下では、どこからか飛んできたプランクトンが早くも増殖し始め、水は薄緑色に染まっていた。ぼくのくだらないセンチメンタルをよそに、このちいさな水たまりでは確かな世界が動いている。

台風のあと

070715
店のビルの屋上には、畑がある。
イスやテーブル、ソファーまでもが置いてある。
おとといの夜、台風が来るというので、それらのガラクタを飛ばないように片付けた。テーブルやソファーは、水の入った、重いバケツを載せて固定した。 台風が去って、様子を見に屋上に上がった。畑は無事だった。畑の管理人が、茄子やトマトをちぎっていた。気持ちいい風が吹いている。