夜のキムチ

今日は日曜日。ぼくは仕事。投票を済ませ、いつものように出勤。桜は満開だけど、接客業だから日曜日は休めない。接客という仕事には案外知られていない苦労がある。ぼくは餃子とかキムチなど、けっこうニオイのキツイ食べ物が好きだ。しかし、対面販売に口臭は禁物。ニンニクのニオイをプンプンさせながらコーヒーの販売をするのは、たぶん、マズイ。だから、朝食、昼食はもちろん、夕食もニオイのきつい食べ物はとらない。思う存分食べれるのは休日の朝、昼と、前日の夕食ということになる。今夜はお客さんから頂いた、中国人の友人が作ったという、ニンニクと唐辛子たっぷりの本格キムチを食べた。もちろん、明日は休みなので思う存分食べられる。ただ、少し気になるのは、明朝9時に予約した歯医者のこと。

言葉のジャングル

いつものように友達のブログをまわっていたところ、「おそそわけを頂きました」という文に出会った。ん?「おそそわけ」?そりゃ「おすそわけ」の間違いだろう? と思い、その旨をコメントした。しかし、後になってそのことが気になりだした。最近、ぼくは自分に対して注意深くなっている。つい先日も「黄」という漢字を、ン十年間、まちがって憶えていた事に気づいたばかりなのだ。そう、最近ぼくは自分の知識に自信がない。さっそくGoogleで検索をかけてみた。まずは「おそそわけ」
ガーン!出るわ出るわ、約1,290件の「おそそわけ」の記事がヒット。ぼくは青くなった。間違っていたのはぼくだったのである。どうしよう。気を取り直し、「おすそわけ」で検索してみる。すると、約939,000件の記事がヒット。ぼくは胸をなでおろした。「おすそわけ」も間違いではなさそうだ。では、どちらが正しいのか。ぼくは「おすそわけ」と「おそそわけ」でアンド検索をかけてみた。すると、次のような文が引っかかった。
ワタシの伯父さんは北海道の砂川で農家をしています。夏、秋に収穫のおそそわけをくださいます。その量が半端ではないので、さらにおすそわけもします。(友人諸氏、取りに来てね)とにかく葱の匂いが充満している我が家です。
ぼくは混乱してきた。どうやら「おすそわけ」と「おそそわけ」は別モノのようである。広辞苑をひくと「おすそわけ」は「もらいものの余分を分配すること」とある。漢字で書くと「お裾分け」、裾を分ける、である。では、「おそそわけ」とはなんだろう。残念ながら広辞苑には載っていなかった。おそそを分ける、という意味なのか。さっそく「おそそ」で検索をかけてみた。すると…
マ、マジっすか!?

根拠なき自信

けだるい金曜の午後。カウンターでコーヒーを飲んでいた女性二人に質問してみた。
「あなたは今、人生をどれくらい意欲的に生きてますか? 5段階で評価してください」
○若いほう 「うーん、4くらいかな」 (はにかみながら)
○そうでないほう 「5!」 (臆することなく)
実はこの質問、脳科学者 茂木健一郎著「感動する脳」からの引用です。それによると、
「きわめて曖昧な質問で、答える人も『うーん、3か4くらいかな』と適当に答えます。ところが、この適当に答えた結果が、中枢の脳活動ときわめて精密に対応していることが分かってきました。つまり、自己評価が高い人ほど、脳の活動も活発であるというわけです」
即ち、「ふっ、オレは人生を意欲的に生きているぜ」と勝手に思いこむだけで、脳の活動が活発になるというのです。ウソみたいですが。そこで著者は次のように提案しています。
「意欲がなくなっていると感じたら、意欲を持っている時の脳の状態をつくってしまえばいいわけです。別に具体的な目標などを探さなくていい。無理して何か始める必要もない。とにかく意欲ある脳をつくってしまう。そして一度つくってしまえばしめたもの。脳のインフラが勝手に整備されますから、自然にやる気が起こってくる。やる気が出てくれば、具体的な目標も次々と生まれてくるでしょう」
調子が良すぎる感じがしますが、脳科学者が言ってるんだから本当でしょう。さて、この「意欲を持っている時の脳の状態をつくる」方法ですが、とても簡単です。興味ある方は本を買って読んでみて下さい。ぼくは例によってF少年からタダで借りました。
茂木健一郎「感動する脳」PHP研究所 定価1400円(税別)

オレンジの匂い

Orange_01当店のビルの屋上にはプチ農園があり、ほうれん草やパセリ、レタスなど季節の野菜が植えてある。高い場所にあるせいか害虫が来ない。だから無農薬。その隅にレモンとオレンジの木が植えてあって、毎年数百個の実をつける。それらの肥料は、当店のコーヒー滓だ。ヒマなときぼくが屋上まで運んでいる。運んだついでに、オレンジを10個ほどちぎってくる。それを絞り、ジュースにして飲む。芳香豊かで実にウマい。しかし難点がある。店に充満しているコーヒーの匂いとオレンジの匂いが混ざって複雑な匂いになる。さっきいらしたお客さんも、あたりをきょろきょろ見回し、「なんだか変わった匂いがしますね」とおっしゃった。

月齢十五

夜のアスファルトは滑らか。闇の中をすべるように車は走る。ゆるやかな左カーブの交差点。信号待ちをしているぼくを、誰かが、じっと見ている。それは桜だった。道路向こうの暗い闇からこちらをうかがっている。その花は生まれたてのくせに大人の気配。心が揺らぎ、ぼくは不安定になる。信号が変わった。左折して丘を下る。遠くの雲に亀裂が入り、そこから大きな月が現れた。心の安定を欠く月夜。

歯医者にGo!

起床9:00。窓を開けると空は灰色、予報どおり天気が悪い。今日の行動予定は天気次第。天気が良ければコーヒーを持って花見にドライブ。悪ければ歯医者にドライブ。というわけで歯医者にGo! 病院が好きな人はいないと思うが、ぼくは異常なほど病院がコワイ。きっと、なにかトラウマがあるに違いない。歯科医院の電動リクライニングシートに身を沈め、ぼくは目をつむって脳と体が分離しているイメージを描く。「ぼくは脳である。歯ではない。痛い、というのは、細い神経を介して脳に届く、きわめて微弱な電流に過ぎない」というイメージである。マスクをしたキレイなお姉さんが、歯茎の ポケット とかいう部分を針のようなもので順次つついていく。これが痛い。しかし、痛いといって騒ぐとカッコ悪い。男はつらい。診察の結果、虫歯もなく異常なしであった。虫歯になりにくい人は歯周病にかかりやすい。今回、歯医者に行ったのも、歯周病が怖いからで、ぼくは歯周病の原因となる歯石を取ってもらうために、定期的に歯科医院に通っている。といっても2年ぶりだったけど。

お世話になりました

早いもので、このブログを立ち上げて二年が経ちました。1日400アクセスを数えていた当ブログも、今では100を少し超える程度。力強く輝いていた太陽も、いつしか西に傾き、やがて夜を迎えようとしています。思えばいろんなことがありました。長いようで短かった二年間…。
それではみなさん、さようなら。
いつかまた会う日まで。
2007年4月1日 スプーン

Let’s begin

以前、F少年から借りて読んだ「海馬/脳は疲れない」を再び借りて読んでいる。自慢じゃないが、ぼくの脳は忘却力に優れているので、以前読んだ内容をすっかり忘れてしまっていた。この本には、たとえば、こんなことが書いてある。行動を起こすことの大切さ。ぼくは事務仕事がキライなので、つい後回しにして溜め込んでしまう。結果、ユウウツになって、遠~いところに逃避したくなる(逃避大好き微熱少年)。しかし、思い切っていったん始めてしまうと、あら不思議、加速度的にぐんぐん調子が出て、いつの間にかおもしろくさえなり、一気に片付いてしまう。みなさんも掃除などで経験がおありでは? これは脳の仕組みがそうなっているからなのだそうだ。行動を起こすことで、脳の特定の場所が興奮し、やる気がぐんぐん湧いてくるのである。行動を起こさないことにはソコは働かない。つまり、始めないことには始まらないのである(あたりまえやんか)