赤い花

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月夜のだれもいない道を海に向かって歩いていた。
しばらく歩くと道の先に橋がかかっていた。
水の音が聞こえてきた。
青白い灯が川下に向かって点々と映り、左右に揺れていた。
そして涙のようににじんで広がった。
この景色はむかし見たことがあった。
ぼくは足を止め、ながいあいだそれを見ていた。
遠くで赤信号が点滅していた。

涙のキッシュ

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昨日、午後4時ころ、ぼくは北のほうにある山上の団地を当て所もなく歩いていた。知らない町を歩き回るのはとても楽しい。でも時はあっという間に過ぎていく。暗くなってきたので時計を見ると6時を指そうとしていた。そうだ、6時には帰らなくてはいけない。
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ただいま、と言ってぼくは家のドアを開けた。奥から、おかえり、と明るい声がした。しかしそこはぼくの家ではなかった。部屋に入るとテーブルには出来立ての料理が並んでいた。すすめられた席に座ると、目の前には白い皿とローストビーフがあった。
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大好物のキッシュ。涙が出るほどうまかった。
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明日から都会人

東京に行ってまず驚くのは、駅の構内を歩いている人たちの足の速さ。いつものように歩いていると、ぐんぐん抜かれていく。おー、さすが都会だぜ、と、妙に感心してしまう。ところで最近、こういう記事を見かけた。「歩くのが遅い人、認知症リスク1.5倍」 これはつまり、ぼくのようにのんびりした田舎者は都会人に比べ、1.5倍ボケやすい、ってことなのだろうか。困ったな。明日から少し速く歩くことにしよう。

インターネットバイキング

ネットで支払いを済ますためにパソコンに向かっていると、金曜日の男が豆腐を持ってやってきた。ぼくが「早いもんだな、3月もあっという間だ。それにしても便利になったね、わざわざ銀行に行かなくてすむから」とパソコンを指差すと、彼は「おお、しっちょっど、インターネットバイキングやっどが」(ああ、よく知っている。インターネットバイキングのことだろう?)と言った。

知らない街を歩く

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ドライブの帰り、某大型ショッピングセンターで買い物をしたいとヨッパライ某が言うので、じゃあ、ぼくはそこから某公園まで歩いて行くから、ぼくがまだ歩いていたら拾ってくれ、と言って車をセンターに止め、てくてく歩き始めた。桜の咲いているその公園まで約7km。
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いつもは車で走り抜ける街をぶらぶら歩く。車では気づかなかった風景が次々に目に飛び込んできてとても楽しい。
いい靴が欲しいな、と久しぶりに思った。

未知との遭遇その3

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昨日に引き続き、今日も風が強かった。
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ひまだったので、昨日yokohama美少女からもらった土産を開けてみることにした。
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ちょうど某M氏がやってきたので、彼に食べてもらうことにした。まずいとは言わなかったが、うまいとも言わなかった。とりあえず、もう一つどう?と聞いてみたが、いらない、とのことであった。そして、ベビースターラーメンとチョコレートをいっしょに食べてみたい人にいいかもしれないですね、と言った。
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