土星、木星、月、さそり座
午後9時。さそり座が沈もうとしている
サンテグジュペリの星の王子さまを久しぶりに読んだ。今回は河野万里子さんが訳したのを読んだのだけど、これまで読んできた内藤濯さんの訳とはだいぶ違った印象を受けた。たとえばキツネが別れ際に王子さまに秘密を教えるシーン。
内藤濯さんの訳では…
「あんたが、あんたのバラの花をとてもたいせつに思っているのはね、そのバラの花のために、ひまつぶししたからだよ」
河野万里子さん訳では…
「きみのバラをかけがえのないものにしたのは、きみが、バラのために費やした時間だったんだ」
となっている。
いずれにせよ、この物語に出てくる王子さまとバラに関するエピソードは妙に切実で、サンテグジュペリ自身の深い悩み、悲しみがひしひしと伝わってくる。夏の終わりに読むにはチト辛い物語なのだった。
12時だ、昼だ、弁当だー! というわけで、いつものように家から持参した弁当を電子レンジに放り込み、ドアを閉め、レバーを回した。
シーーン
ん?反応がない。カチャ、カチャ、変だな。バンバン、ガンガン、バキッ!
シーーーーン
しばらくどつき回してみたものの反応なし。どうやら本気で壊れたらしい。熱帯雨林で新しいのを注文しようと考えたが、このレンジ、6年前の誕生日に家族からプレゼントされたものなのだ。クールなぼくでも捨てるのに気が引けたので、とりあえず修理することにした。
修理していて目についたのが金属のベル。あの、チン♪ の音源だ。なんと、このベルに配線コードの束がなれなれしく絡んでいる。使い始めたときからチン♪とは鳴らず、ガッ!という、下品な音がしていたのだ。ぼくの感受性は繊細なので、この「ガッ」がとても嫌だった。修理のついでにベルに絡んでいるコードの束を引き離したのは言うまでもない