昨晩、風呂でシャワーを浴びながら、ぼんやり考えていた。ぼんやりだから、その考えはクラゲのようにブヨブヨしている。構造的にヨワイ。ぼくは言葉について考えていた。言葉って、つくづく不思議だな、と。人が言葉を選んでいるように見えて、実は言葉自体が言葉を選んでいる。言葉が人を操作し、何かを表そうとしている、みたいな。言葉が有する相補性とでもいおうか。これは錯覚? それはちょうど、真っ暗な部屋にあらかじめ置かれた地図に光が射して、少しずつ全体が現われる、そんな感じ。こんなことを考えてたら、3回もシャンプーしてしまった。あいかわらずヒマだね。
風のメッセージ
きっとAよね
昼前、近所に住むオバサンが店にやってきた。
「おいしいコーヒーちょうだい」
「オーケー、いつものアレね」
「このお菓子、どうしたの?」
「売ってるんだよ、お客さんが作ってきたの」
「食べてもいい?」
「いいよ、右が180円、左が150円」
「うわぁ~」
「どうしたの?」
「すごくおいしい」
「そう」
「ねえ、どんな人が作ってるの?」
「20代の独身女性」
「すごく誠実な人でしょう?」
「うーん。そうかもしれない」
「几帳面な人ね?」
「たぶんね」
「身長は?」
「167くらいだよ」
「はぁ~。残念」
「なにが?」
「息子の好みは163センチなの」
「そう」
「血液型はきっとAよね」
「さあ、どうかな」
黒いネーチャン
昨夜、totto*さんのブログにおもしろい記事が上がっていた。
以下抜粋
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くるくるくる~
日記サイトのMAIDOさんち(…と書けば、わかる人にはわかる)に
UPされてたネタを丸パクリ引用です。
↓このページでクルクル回ってる回転姉さんに出会えます。
The Right Brain vs Left Brain
時計回りに回転しているように見える人は・・・右脳派
反時計回りに回転しているように見える人は・・・左脳派
なのだそうです。
私には、これが反時計回りになど見えるワケがない!!!
と思うくらい、一貫して時計回りに見えるんですけど、
オットと2人の娘は、み~んな反時計回りに見えてるそうです。
すんずられなぁ~い[E:wobbly]
さて、皆さんにはどちら回りに見えますか?
それを聞いてみたくって~♪♪
ちなみに・・・、
【右脳派】 知識型。記憶力あり。感覚的、想像的、衝動的
【左脳派】 智恵型。応用力あり。論理的、現実的、実践的
だそうですよ。
例えば、同じ部屋にいる人が「暑いね~[E:sweat01]」と言うと、
右脳派は、「ホントだよね~」と答えるけれど、
左脳派は、「クーラー入れましょうか?」と答えるらしい。
・・・・・右脳派って[E:crying]
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ぼくは早速その The Right Brain vs Left Brain というページに行ってみた。すると、裸の黒いオネーサンがくるくる回っているではないか。ぼくは反射的にパソコンの明度を思い切り上げてみた。しかし、オネーサンは黒いままだった。で、どちら向きに回っているかというと、何度見ても、目をパチパチやっても、しばらく時間が経ってから見ても、左回り。totto*さんは右回りに見えるそうだ。某ヨッパライに聞くと、やはり右回りだという。ぼくは思った。同じものを見ても、人によってまったく違うように見えるのだ。よくこれで社会がまとまるものだな、と。
しあわせを呼ぶクッキー
きょうは第三日曜日。
定休日だったけど、用があって、店を開けていた。
彼女は、今日、二番目の客として現れた。
ぼくは、彼女が今、不幸な状態にあることを知っていた。
「これなーに? これ、売ってるの?」
彼女はカウンターの木箱に並んでいるクッキーを見て言った。
「クッキーだよ、しあわせを呼ぶクッキー」
ぼくはそう言って笑った。
「そう」
彼女はぼくを見つめ、少し微笑んで
「じゃあ、全部ちょうだい」
彼女は残っていたクッキーを全部買っていった。
ぼくは少し心が痛んだ。
静かな夜
夜空。
月が出ている。オリオンが見える。
さらばオリオン。
ぼくは言った。
星空はしんとしていた。
数十年後、同じ夜空。オリオンは輝いている。
ぼくはもういない。
観照
今日も知らない言葉に出会った。やれやれ、ぼくには知らない言葉が多すぎる。それは「観照」という言葉。さっそく辞書を引いてみた。
1、智慧をもって事物の実相をとらえること。
2、対象を、主観を交えずに冷静にみつめること
3、美を直接的に認識すること。(美の)直観。美意識の知的側面の作用を表示する概念。
なんだかよくわからないけど、ぼくにとって大事な言葉のような気がした。特に「対象を主観を交えずに冷静にみつめること」という言葉が頭に強く残った。さっき、いつものように「風の旅人」のブログを読んでたら、田中一村のことが書いてあった。その記事を読んでいて、ふとさっきの言葉が思い浮かんだ。彼の作品は、一度、美術館で見たことがある。その時の印象はもう消えてしまっていた。この記事を読んで、もう一度彼の作品を見てみたくなった。奄美はここからそう遠くないし。
春は近い
昨夜は寒かった。店からの帰り、交差点で信号待ちをしていると、突如カーラジオのニュースが中断し、調子の外れた変な歌が大音量で流れだした。驚いてボリュームを絞ったものの、あいかわらず大きな歌声がする。何事が起きたか判断できず、うろたえていると、歌は車の後方から聞こえてくるのが分かった。振向くとそこに原付バイクがいて、男が狂ったような大声で歌っているのだった。信号が変わり、ぼくは直進し、バイクは左折した。