今日は休日。そして一年のどん底、冬至。さあ、どこへ行こうか
予報はいつものように外れ、朝から青空が広がっている。今日のテーマはすでに決まっていた。ずばり冬至だ
ぼくは頭を働かせ、冬至にふさわしい場所をぐるぐる考えた。冬といえば冬眠、冬眠といえば、ムーミン、ムーミンといえばカバ。そうだ、カバといえばあそこだ
こんな木枯らしの吹く寒い日にいったいどんな物好きがここにやってくるのだろう。しかし、いた。変なカップル、変な外人、変な子供連れ。ぼくは昼ごはんがまだだったのでソフトクリームを買った。冬のせいか恐ろしく冷えていて食べているとハナと涙が出た
足跡
晴れのち一時雨
芸術の秋は終わり、いつの間にか芸術の冬がきていた。そういうわけなので山を一つ越え、青い看板の後ろを右に曲がって細い坂道をくねくねのぼったところにある小学校みたいなアトリエに行ってみた。10年くらい前、ここで出会った、あの印象的な絵をもう一度見たくなったから
でも今日は休みだった。とくに残念とは思わなかった。出会いとはそういうものだから。またいつか思い出したときに行こうと思う
車は信号を左に曲がってずっと行って、右に曲がって左に曲がった。すると右手に丘が見えてくる。なにも考えず上る。丘にのぼると遠くが見える。遠くを眺めていると身のまわりのごたごたが馬鹿らしくなる。そういえばポールも歌ってた。フール・オン・ザ・ヒル。丘の上のバカ
シェーをしているわけではありません
天気予報はぼくの予報どおり外れ、青空が広がっていた
漁港近くの店で安いほうの寿司を食べるつもりだったのだけど、日替わり定食がカンパチのおろし煮だったのでそれにした。以前、これがとてもおいしかったのを覚えていたから。そして期待通り、すごくおいしかった
海沿いにある美術館で絵を鑑賞した。トリックアート、とかいうのをやっていた
これはトリックアートではありません。ぼくが撮った写真です
一時を過ぎたころ、にわかに風が強くなり、海から黒々とした不気味な雲が湧き上がってきて今にも凶悪な怪獣が現れそうなドラマチックな展開になってきやがったぜクソとか思う間もなく土砂降りになった。あわてて帰路に就いたが、帰宅してみると外に干した洗濯物はびしょぬれだった