朝から雨が降っていた。レーダーで雲の動きを見ると、南のほうから晴れてくるようだったので南に向かった
半島の南端にある小さな港に着いた。冷たい風が吹いていた
いつものように峠で運転を代わり、歩いて帰った。途中、公園に寄って桜を見た
餅と梅干を買いに出かけた
山にも春が来た
梅を見て海を見た
予報では朝から午後3時くらいまで雨とのことだった。ぼくはそれを信じ、遠くにドライブに出かけるような計画は立てなかった。近くの公園で雨の中を傘を差し、ウメの写真でも撮って、それで今日の休日を満足させようと思った
朝起きてカーテンを引くと、空は曇っていたが、雨は止んでいた。ぼくは一人で車に乗り、近くの公園に出かけた
写真を撮っていると、なぜか青空が見えてきた。おかしい。雨は降らないのか。またもやぼくはだまされてしまったのだろうか
ウメの花を無心に撮っていると緑色の鳥が近寄ってきた。ぼくは鳥の目が苦手だ。あれは爬虫類の目だ。緑の鳥はせわしく花の蜜を吸いながら、あたりかまわず爆撃していた。そしてついにぼくの頭上にやってきて爆弾を落とした。ぼくはあわててよけた。なんてやつだ
すっかり晴れて、花の周りでミツバチがぶんぶん騒ぎはじめた。と、そこにヨッパライ某から電話がかかってきた。どこにも行かないの?
車は北に向かって走った。冬が終わる前に、もう一度あの港町を歩いておこう、と思った。昨年できた某施設のデッキで熱いコーヒーを飲み、カメラ片手に町を歩き回った
公園は寒すぎた
曇りとの予報であったが、朝起きてカーテンを引くと晴れていた。晴れるのなら晴れると言って欲しい。大急ぎで出かける準備をし、車を飛ばして山をひとつ越え、左に曲がった。山を越えるとそこは曇り空で、時折り雪が舞っていた。いつもの店で安いほうの寿司を食べ、海の近くの公園に向かった
時折り雪の舞うだれもいない公園を、遠くから来た孤独な旅人のように一人歩き回った。ヨッパライ某は車から出てこなかった
公園のはずれにある野鳥の家、とかいうところにやってきた
中にはだれもいなかった。実をいうと、ぼくはヘラサギ、という靴べらみたいな顔をした鳥を見に来たのだった。案内板に、本日のクロツラヘラサギは18羽です、と書いてあった。日によって出演者数に変更があるらしい
野鳥を観察するための建物。壁に銃眼のような観察窓がついている。まるでミキシングコンソールみたい
窓の外は砂浜
右手の波打ち際に、ニワトリみたいなのが大勢うずくまっていたが、ヘラサギは見当たらなかった
帰りはいつものように伊作峠で運転を代わり、旧伊作街道に分け入って悩み多き青年のようにとぼとぼ歩いた。旧道の一部は石畳が残されており、その表面はコケに覆われている。ぼく好みのシブい道だが、気をつけて歩かないとバナナの皮みたいに派手にすべる。実は今日、カメラを覗きながら歩いていて思い切りすべったのだが、曲芸師のような軽い身のこなしで事なきを得たのである
旧伊作街道を出てしばらく歩くと大きな公園に出る。西日に照らされたウメの木が、ぼくに撮って欲しそうな様子だったので撮ってみた
今週末には満開になりそうだ
家に帰り着くと、ヨッパライ某が夕食の支度をしていた。今夜は手作り餃子だ
春の匂い
山の向こう
朝から冷たい風が吹いていた。寒い日は外に出るのが億劫だ。でもヨッパライ某が店のお客さんから奇妙な情報を仕入れていたので、そこに行ってみよう、ということになった。なんと、あそこのあのあたりに鍾乳洞がある、というのだ。まさかそんな。沖永良部の鍾乳洞には行ったことがあるが、県本土に鍾乳洞があるなんて聞いたことがない。
現地の近くで昼食をとり、ヨッパライ某の案内で海沿いのどん詰まりにある神社に車をとめ、そこから山を登った。彼女によると、この山の向こうに鍾乳洞はあるという。
ぼくはまったく信じてなかったが、山道には興味惹かれるものがたくさんあったので、いちいち立ち止まっては観察しながら山を登った。
頂上にある展望所からの眺め
海の色がすてきだった
展望所から鍾乳洞は見えなかった。しかし、ヨッパライ某はまるで何かに取りつかれたように、展望所の先にある怪しい小道をずんずん歩いていった。ぼくはめんどくさかったので行かなかったが、しばらくすると、崖だった、としょげて帰ってきた。おそらく、海に接する断崖に鍾乳洞のような様相を呈した洞窟があるのだろう。船に乗って海側から見れば発見できるかもしれない。
駐車場に車をとめ、港町を歩いて探索した
昨年オープンしたレンガ造りの施設にも寄ってみた
見覚えのある少年が写真を撮っていた
なんとなく魚フライ
15年前の朝
朝6時50分に家をでる。サラリーマン生活がまた始まったのだ。玄関のドアを開けると、まだ夜の明けきらない深い紺色の空に、冴えた三日月と明るい星がペアになって輝いている。なんだか今年を暗示しているような妙な感じがした。(2000年1月4日の日記)
15年前、ぼくは会社を辞めた。あの日、ぼくと家族3人は堤防に座って冬の海を見つめていた。これから何をするか何も決めてなかった。だれも口をきかなかった。あの時の風景はぼくの記憶の中で止まったまま。そして今日、15年前のあの堤防にやってきた 昼食はいつものハーブ園でトマトのリゾットを注文
デザートは、ヨッパライ某がカボチャプリン
ぼくはいつものようにハイビスカスのシャーベット
店の奥の部屋は、なぜか今は鉄道模型が走っている
走っている
植物園にも寄ってみた。チューリップがきれい
ロウバイが咲いているよ、と教えてもらったので行ってみた
昼のイルミネーション
怪獣池にも寄ってみた
初ソフト
ホームセンターに寄って、先日大掃除のときに修理項目としてチェックしておいた、流し台の引出しのスライドレールを購入
傷んだ引出しのスライドレールを取り外し、新しいのに交換。快適に引出せるようになった
A LONG VACATION 6日目
昨日まで地表を覆っていたネズミ色の雲がやっと取れてきたので冬眠から覚めたムーミン気分でドライブに出かけた。行き先は芸もなく例によっていつもの山を越え、いつもの信号を左に曲がり、ずーっと走ったあのあたり
あのあたりの漁港近くの店で昼食。普段は安い方の寿司しか食べないのだけど、年に一度の正月ということで、上ずった声で高い方の寿司を注文。ウニを切らしているとかでイクラが二つ入っていた。次にこれを食べるのはたぶん一年後の正月
いつもの海辺のレストランに行ってみた
昨年植えたパパイヤはすくすく育って、あとはぼくの口に入るだけになっていたのだが、マスターの話によると、果実はどんどん生るのだけど完熟しない、とのことであった。冬に実をつけたのがまずかったのではないだろうか
76歳になったそうだ。一人で寂しくないか聞いてみると、ウツになりそうなくらいだ、とのことだった。大阪に家はあるのだけど、あそこでは木を切ったり畑を耕したり、自然と遊ぶことができないからなぁ、って
帰り道、いつものように峠で運転を代わり、車を降りて旧伊作街道に分け入った
くどいようですがシェーをしているわけではありません
踊っている木を発見。そういえば昨夜、某国営放送で「100分で日本人論」というのをやっていたが、こうしてだれもいない日暮れの山道を一人で歩いていると、番組の論客たちの言わんとしていたことが実感としてわかってくる。ああ、ぼくも日本人の端くれだ
ふもとに到着。だれもいない道って、どうしてこんなに楽しいのだろう