赤飯は、めったに食べることがない。
たぶん、今時どこの家庭でもそうなんだろう、とぼくは思っている。
「知り合いが誕生日なので、帰ったら赤飯を作ってあげるのよ」午前中いらしたお客様の言葉に、ぼくはハッとし、同時に懐かしい気持ちがこみ上げてきた。
「赤飯?」
ぼくの驚いた声に、彼女もまた驚いたようだった。彼女はまだ若いのだけど、日本的な風情を身にまとった落ち着いた女性。いわく「そんなことに驚くあなたのほうがおかしい」そうだ。おめでたいことがあると、ごく当たり前のように赤飯を炊くらしい。悲しいかな、誕生日といえば、ぼくにはケーキしか思い浮かばない。
ぼくは間違っているのかもしれなかった。赤飯なんて、大正生まれのおばあちゃんか、懐古趣味にかぶれたヒマな主婦が作るもんだと思っていたからだ。
「よかったらいつでも食べにいらしてください」彼女は静かにそういった。
“赤飯” への5件の返信
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個人的に・・・
赤飯大好きなんです。今は赤飯セットみたいなのがあり、思い立ったら即、赤飯出来るんですよ。
なので
お祝い事、という概念なく、わたくしは赤飯を炊きます。そうそう、子供達のリクエストで誕生日にはちらし寿司、なM家でございます。
こんにちは。
長女を妊娠した時、やたら食べたくなったのが赤飯とトマトでした。
トマトは元々好きでしたが、赤飯には特に思い入れはなかったのに急に好きになったんです。
それは長女を産んで10年経った今でも変わりません。
でも、長女は赤飯もトマトも嫌いです(あれ?)
「お腹の子が欲しがった」わけじゃなかったんですねぇ。。。(・・?
赤飯のことなんか考えると、急激に食べたくなってきます。
小豆あったかな?や、その前にもち米ないや(残念!)
お二人とも赤飯が好きなんですか。なるほど、肝心なのは台所の主が赤飯を好むかどうかってことですね。ちなみに当家の台所の主は好き嫌いが激しく、例えば結婚して以来、ぼくの大好きなスイカは、あまりテーブルに載らなくなりました。今は改善されてますけどね。赤飯もキライみたいです。好きなのはビール。
お赤飯・・・小生は「お」を付けます、歳が知れますネ・・・つい最近、3日ほど海上を彷徨って五島列島の南端に上陸した時に、地元の方にお赤飯の握り飯とタクアンを差し入れてもらいましたが、
この時のは美味かった~
そうそう、赤飯じゃなく、お赤飯でした。
「お」をつけただけで、別物のようにイメージがふくらむなんて。日本語って不思議だなー。お赤飯の握り飯とタクアン、ぼくも食いたい!ほんとに腹が減ってきた。