怖いもの

ぼくの昼ごはんは弁当。きょうは、ゆで卵が一個、おまけに付いていた。なにかの本で読んだのだけど、紙に描かれた真円を見ると恐怖で体が震えだす人がいるらしい。理由は忘れた。また、緑色を見ると狂いそうになる、という人生相談への投稿を読んだこともある。
「ほんとうかしら、変な人がいるものね」
と、思う人もきっといるだろう。
しかし、ぼくはそう思わない。なぜなら、ぼくはニワトリのタマゴをじっと見ていると、気分が悪くなってくる。うまくいえないのだけど、あの物体には極度に張り詰めた緊張感がみなぎっている。長く見ていると吐き気がしてくる。
こういう自分と付き合うには、じっさい、骨が折れる。