雨の中の二人

今日は3ヶ月に一度の歯のメンテナンスの日。いつものように技工士のおねーさんから小さな手鏡とハブラシを持たされ、テクマクマヤコン「奥歯の内側はこんな風に磨くのよ、ゴシゴシ」と指導を受ける。自分でも思うのだが、なかなか上達しない。する気もない

雨が降り出した。予報通り。ワイパーをきしませながら車は山を越え、海に向かう。昼食は例によって海の横の食堂。ここでは魚フライ一択。同じものを食べ続けているのですぐにわかるのだが、少し前からフライが薄くなった。そして今回、ついに魚が入った小鉢が一つ消滅し、価格も2割ほど上昇。寒い

小雨の降る中、傘をさして波打ち際をとぼとぼ歩く。足跡が残ることもない。ぼくの人生のように。急に風が出てきて横殴りの雨となり、ズボンがびしょびしょ

車を道路際に止め、雨の海を見るともなく眺めつづけた。別れ話を切り出すのをためらっている二人のように

途中、ナフコに寄ってタッパーを買った。雨に濡れたカメラをそのままにしておかず、乾燥剤と一緒にしばらく入れて乾かそうと思って。効果があるかは不明