家路

仕事を終え、戸締りをして家路を急いだ。西の空に金星が輝いていた。駐車場に車を止めて空を見ると、木星と土星が月に寄り添っていた。夕食の準備をしていたヨッパライ某に声をかけ、屋上に上がって缶ビールを開けた。月の光を浴びて海が銀色に光っていた。同じような夜景を何度も見てきたのに、今夜はいつもと違って見えた。それは子供のころ見た懐かしい夜景だった