ぼくの中のダークサイド

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その一角は忘れ去られた人形のような場所だった。ぼくは錆びた檻のひとつひとつを見てまわった。檻の中を覗き込むが、そこに何がいるのかよく見えなかった。でも、なにかが息を潜めている。それは自分の中にある、解き放ってはならないなにか。