備忘として

この日、ぼくは奇妙な体験をした。
それが起きたのは昼前だった。豆を焼き終わってホッとしている時、突然、何の脈絡もなく、ある施設の風景がリアルに頭に浮かび上がった。そこは約10年前、仕事で訪れた地方の施設だった。その時一度行ったきりで、特に思い出になるような出来事もなく、そこを訪れたことなど、すっかり忘れてしまっていた。そんな、どうでもいい施設の風景が、突如、現実感を伴って思考の中に立ち上がってきたのだ。とても驚いた。施設の駐車場の隅に何か黒っぽいものがいくつも積み重ねられているのが見え、そばに近づけば、それが何であるか分かるような気がする。実際、ぼくはそばに寄って確かめようとした。(この時点で、この体験はかなり異常だぞ、と思った)が、そこで風景が曖昧になり、わからなくなった。不気味なくらい現実的だった。ただ、夢と同じで、今ひとつはっきりせず、もどかしい感じがあった。奇妙な体験だったので、こりゃ~いいブログネタが見つかったワイ、と喜んでいたのだった(笑)
これだけでも十分おもしろいと思っていたのだが、帰宅後、いつものように友人のブログを見て回っていて鳥肌が立った。あるブログにその施設の写真があったからだ。書いた本人によると、今日、そこに行ったのだと言う。ぼくはそこで初めてその施設の名前を知った。仕事で訪れた時点では知っていたのだろうが、まるで憶えていなかった。ぼくはそのブログの主に、何時頃そこに居たのか聞いてみた。30分ほどそこに居たといい、そしてその時間は予想通り、ぼくが白昼夢?を見た時間とピタリ一致したのだった。

“備忘として” への4件の返信

  1. む・・・
    奇妙とゆうかあたしは怖いです。。。
    不思議だーーー
    白昼夢はないけど、
    実家もあたしの家も怪奇現象がかなり起こります。
    あ、前回お邪魔したとき、スプーンさんのボールペンを拝借したまま愛知に帰ってきたかもです。
    今度もって行きます!!!

  2. こんにちは
    今回の体験は、とても不思議なものでした。その景色が浮かんだ時、それをとても奇妙に感じている、客観的な自分がいたからです。なんで、こんなのが浮かんだんだ。記憶の仕組みって、理解できないな。などとその時思ったんです。この次いらしたときは、ティモさんの体験も聞かせてくださいね。
    あ、ボールペンは差し上げます(笑)

  3. うーん、話せば話すほど怖いんですが・・・
    今度話します。
    鍵かえてみようかな・・・
    ボールペン、ありがたく頂戴します♪

コメントは受け付けていません。