アンモナイト

水曜の朝はあいまいな空気感がある。
時間も定まってないような気がする。
こんなことを言うと、女性の思考回路は一瞬たじろぐ。
ぼくの机の中には、小さいけれど、アンモナイトの化石がある。
きれいに磨かれたアンモナイトの化石は宝石のようだ。
これなら女性でも興味を持つかもしれない。
ぼくは化石を見つめ、これが生きていた姿を想像する。
でも、きっと、女性はそんなことはしない。
女性にとっては、化石は数ある石のひとつでしかない。
きれいに磨けば、別の意味で興味を持つだろうけど。
概して男はロマンチストだといわれる。
時に10は7であるし、また100である。
女性はそうじゃない。10は10でしかない。
「水曜の朝はあいまいな空気感がある」
ぼくはこんなことを言いがちだ。
でも、きっと女性はこういう。
曖昧なのは、あなたのノーミソ。