別れの朝

ぎっくり腰になって四日が過ぎた。潮が引くように腰の痛みも消えつつあった。ぼくは静かに悟った。チャンピオンベルトに別れを告げる時がきたことを。いつまでも過去の栄光に浸っていると人間は堕落する。ぼくは思い切ってチャンピオンベルトと決別することにした。
さようなら、ぼくの白いチャンピオンベルト。
いつかまた腰にする日まで。