おうちに帰ろう

今日はスムースに店じまいが出来たので、早く帰ることが出来た。
黄昏時の道路はどこか非日常的なムードに包まれている。
子供が歩いているが、暗くてその表情は読み取れない。
切絵がうごいているような錯覚を覚える。
家に帰りつく数キロ前にトンネルがあり、そこを抜けると急に気温が下がる。
緩やかな坂を下り、そしてのぼる。やがて幕が上がるように西の空が開ける。
ぼくは宵の明星に向かってアクセルを踏み込んだ。