チガウ感じ

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「出てたでしょ!」
と、彼女は言った。
「うん。かっこよく撮って、っていったのにアレだもんね」
ぼくは言った。
ガハハハ、と彼女は笑った。
「買ったの?あの雑誌」
ぼくは言った。
「うんにゃ、ダンナの店で取っててね、ダンナが見つけてシャメで送ってくれた。そんで、茶々を入れようと思って来たワケよ。ガハハ」
「今日はいつもとカンジが違うね」
ぼくは言った。
「丸くなった。太った」
撮った写真、ブログに載せるから見てね。
ぼくは言った。

憂うつな、あめ

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今日みたいな雨の日は交感神経の働きが低下して、フツーの人ならしょんぼりする。でも、しょんぼりして欲しい人に限って、こんな雨の日もバカみたいに元気で声も大きかったりするので、ぼくはもっとしょんぼりする。こんな日はアメでもナメながら晴れるのを待つしかない。

なまあたたかい夜

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青白い花が暗闇に浮かんでいたので近づいたら艶めかしい匂いが充満していたからカメラを持ってきて何枚か写真を撮っていたらふらふらして花に頭を突っ込んだ。

プシュ

みなさんこんばんは。
ぼくは今から冷えたビールを飲みます。
(子供はまねをしないように)
というわけですので、みなさん、ごきげんよう。
プシュ

二度は死ねない

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某F少年から借りていた、映画「めがね」を見た。舞台は、とある南の島。そこはケータイの電波も届かない、なんにもない。でも、浜辺では、変なオバサンがカキ氷を売っている、かもしれない。ぼくは海のそばの某レストランに行く。変なオジサンがコーヒーを飲ましてくれる。でも、最近、閉まっていることが多い。ケータイの電波が届くようになったからだろうか。気が向いたら自分でも生きてみるべ

ソロモンの指環

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ジャスミンが満開だ。ニオイバンマツリもポツポツ咲きはじめた。甘い匂いに誘われて、つい、店の外に出てしまう。でも、彼女らは、ぼくを誘ったワケじゃないらしい。花はしゃべらないが、もし口があれば、なんていっているのだろう。

クオリアの秘密

たまには、ってことで仕事の合間に新約聖書(ルカ書)を読んでいた。いうまでもなく新約聖書はイエス・キリストの生涯、言動が記された書物。まだ読んだことのない方も多いだろう。でも、もしあなたが洋画や洋楽が好きなら、読んでおいたほうがいいと思う。なかなかおもしろいし、感動もする。かも。
さて、コーヒーを飲みながらルカ書を読み進んでいて、あれ?と思った。それは、イエスがパラダイスについて説く場面なのだが、そのパラダイスの有様が、脳科学者の茂木健一郎さんがよく口にする「クオリア」とよく似ている、と、思ったからだ。そう思った瞬間、イエスの荒唐無稽とも思える一部の言動が、何の違和感もなく、すんなり頭に入るようになった。ウルトラマンはM78星雲からやってきたが、イエス・キリストはクオリアの国からやってきたのである。クオリアは物質ではないし、それらが惹き起す現象でもない。ならば何か。それは、われわれが地の物だから分からない。のである。イエスとわれわれは、思考の向きがまったく逆なのだ。イエスはクオリアに属する立場からこの物理世界を眺めている。われわれはその逆だ。それがわかれば、彼の言動が科学的な態度そのものであることがわかる。イエスはわれわれの眼には奇跡に映ることを、あたりまえにやってのける。当然だ。われわれは地の者なのだ。この物理世界が、クオリアを反映する装置として便宜的に作られたとするなら、魂の不滅もパラダイスも理の当然となる。クオリアを究明すれば、パラダイスを証しすることになったりして(笑) そういえば茂木さんは、マタイ受難曲が好きだと言っていたっけ。