空気の底

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この季節になると、空気の底からいろんなものが湧いてくる。
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それらは好きな形になって、風に揺れる。
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ぼくは空気の底をとぼとぼあるく。
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草原は輝く

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草原はいつも輝いている。うそじゃない。
ぼくはうそつきだが、いつもうそを言ってるわけじゃない。
草原はいつも輝いている。ほんとうの話だ。
これはとてもかんじんな事実なのだが、
よく知られているように、かんじんなことは目に見えない。

スパゲッティの正しい巻き方について

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低気圧が近づいているのかもしれない。なぜそう思うのかというと、特に理由もないのに憂鬱だから。そんな憂鬱な夜、こういう本を読むと、少しは気が晴れるように思う。その本には、たとえばこんなことが書いてある。「強風下におけるマッチの正しい使い方」
著者は伊丹十三。書名はヨーロッパ退屈日記

Back to the Future

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ぼくはよく後ろ向きに歩く。特に理由はない。何も考えていない。道にだれもいなかったり、広場を歩いているときなど、いつのまにか後ろ向きに歩いている。横に歩くことができれば横向きに歩くかもしれない。後ろ向きに歩くと時をかける少女のように時間を遡るのだったらおもしろいのだけど、そうはならない。

こっちをむいてよ

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庭にほったらかしにしてあったプランターに水仙が咲いた。植えた覚えがないし、去年は別の植物が植えてあったはず。とてもきれいな水仙だけど、残念ながら東を向いて咲いている。東は隣の家だ。プランターの向きを変えればいいのだろうけど、水仙にも考えがあって東を向いているのかもしれない。だからそのままにしてある。

扉は青かった

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某海辺のレストランの屋外デッキ改装工事の進捗状況を偵察に行ってみた。
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閉まっていた。きっと買出しに出かけたのだろう。ドアが猛烈に青く塗ってあった。
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デッキはまだ完成していないようだった。手前の土手に新たにテーブルスペースができていた。夏までに完成すればいいのだが。
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海沿いの曲がりくねった道を東に走り、某港町に着いた。ちょうどお昼になったので、某ブログで紹介していた某魚料理屋に行ってみた。写真は船人飯というもの。なんとかグランプリで1位になったものだそうです。
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こちらは地場のウニを使ったウニ丼。たいへんおいしかったそうです。
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海沿いの道を東に走り、某植物園に着いた。年間パスポートの更新を済ませた。
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早咲き桜はほとんど散っていたが、アカシアの匂いはまだ漂っていた。

ぼくと月だけ

みんな寝ている。
ぼくは風の音と月が気になって寝られない。
ドアを開け、外に出て月を見ている。
起きているのは、月とぼく

機械とお話

ずいぶん昔、ぼくがまだ学生だったころの話。ある夜、となりの部屋から妹の怒鳴り声が聞こえてきた。「だめだめ、あー、ばか。もう」ぼくはびっくりした。こんな夜中にいったい誰と話しているんだろう。だれか泊まりに来ているのだろうか。翌日得た答えは意外なものだった。妹はその日テレビを買い、自分の部屋に置いたのだ。そしてその夜、イヤホンをしてサスペンスドラマを見ていたのである。彼女はドラマの主人公に忠告を与えていたのだった。さて、今度iPhoneに音声認識機能「Siri」の日本語版が備わるのだそうだ。ぼくは持ってないからどうでもいいが、いわく、「いつもと同じ自然な話し方でSiriに話しかけて、したいことを伝えましょう。Siriはあなたの言葉だけでなく、その意味も理解し、音声で返事もします」のだそうだ。ぼくはこのニュースを読んで、忘れていたあの時の情景が浮かんだのだった。

ヘッドライト

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あのころは楽しかったな。車を買うと、まずハンドルを取り替え、マフラーを交換してた。そのころヘッドランプはスタンレーのシールドビームだったけど、これをボッシュに換えると見違えるように明るくなった。夜のドライブが昼と同じくらい楽しくなって、夜な夜な友人たちとドライブしたものだ。時々ぼくは、このランプを取り外し、ぬるま湯と洗剤で中まできれいに洗い、反射板、ガラスレンズをピカピカに磨き上げてはそれをうっとり眺めていた。あのころは車との会話が楽しかった。いつかまたそういう時間が持てたら、いいな

花を買いに行く

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朝、外に出てみると生暖かい風が吹いていた。雲は低く垂れ込め、ぱらぱらと雨が降っている。こんな陰鬱な日に彼女をのせてドライブに出かけるのは自称フランス映画好きのB型男くらいのものだ。そんなわけでたまには庭の手入れでもしようと思い、雨にぬれながら枯れたアジサイやハギを地際で刈り取り、骨になったバジルを引っこ抜き、土だけが残った植木鉢を手当たり次第ひっくり返して空にした。枯れ木も山の賑わい、というが、枯れた植物であっても、ないよりはマシだったように見えた。少々さびしくなった庭を見て、草花を買いに行こう、という気分が湧いてきた。そうだ、ノースポールを買ってこよう。ぼくはこの真っ白な飾り気のない花が大好きなの。うふ