時計は11時を回っていた。風呂から上がって、屋上のベンチに腰掛け、雲が流れるのを眺めていた。涼しい西風が吹いている。予報では、あと数時間後には雨とのことだったが、星が瞬いている。テーブルにもたれて星空を眺めていると、遠くからジェット機が向かってきた。このままだと、ぼくの真上を通過する。ぼくはあわてて家の中に逃げ込んだ。もしジェット機が何か落としたら、ぼくに当たるかもしれない。家に入ってぼくは自分につぶやいた。お前、変わってるな。
夏の夜の本
家族三人で夕食を囲んでいると、ふいに息子が、何かおもしろい本はない?などと言い出した。ぼくは大皿に盛られたディナー(カボチャコロッケ)を箸でつかみながら、カラマーゾフの兄弟なんかどうや、夏の夜にぴったりやで。というと、相手はにわかに顔を曇らせ、あ、あれはちょっと、と首を振った。やれやれ、自称読書家、好きな作家は村上春樹、ではなかったのか。まあいい。夏の夜は探偵小説がお勧めだ。と言うわけで、本棚をごそごそやって、ディックフランシスの「興奮」「利腕」「大穴」を取り出した。彼くらいの年齢にはぴったりの探偵小説ではないだろうか。
カッコーの巣の上で
エピローグ
ひまわりの丘
熱いトマト
不思議の星
月夜のサソリ
ひと夏の物語
グレートギャツビー、物語としては特に目を瞠るものはなかったけれど、文体が秀でて詩的でロマンチック。ひねった比喩が多く、それがたまらなくいいのだけど、婉曲な表現が嫌いな人には読みづらいかも。語り手のニックは30歳にしては達観を得ているというか、どこか妙に醒めていて爺くさいといえば爺くさい。良い酒を味わったような、独特な読後感があって、満足度は高かった。
アートを見て安いうなぎ定食を食べた

定休日が同じ曜日なので、なかなか美術館の門をくぐることができない。今日は月曜日だけど、海の日とかで美術館は開いている。

そんなわけで、ちょっと遠いけど、山の上にある美術館に行ってみた。

今日は「高橋コレクション展」というのをやっていた。

写真には撮れなかったけど、ぼくの好きな作家の作品もあって実におもしろかった。ぼくとヨッパライ某は、久々のヒットだね、という感想であった。

屋外展示場をぶらぶら。青い空、流れる白い雲。
いわゆるひとつの、ゲージュツだな~!



不時着した宇宙カプセルはまだそのままだった。ぼくの前にいた若いカップルの男性が中に入って窓から顔を出して遊んでいたが、出るとき派手に頭を打っていた。

昼になったので、山を降り、鹿児島の北極との異名をとる、あの涼しいところで安いうなぎを食べることにした。ここのうなぎ定食は、なぜか安い。

北極ではカキ氷も売っている。

いつものように発電所の跡にも寄ってみた。
















