これといって、いやなことがあったわけでもないのに、かなしくてゆううつな一日がはじまってしまうことがある。そんなときに聞く音楽
山にも春が来た
たおやかな声
日が沈んだころ、いつものお客さんが店にやってきた。マンデリン四つ!、彼女はいつものように不機嫌な声でいった。店内には古い日本の歌が流れていた。このころの歌はよかったね、歌手の声もたおやかだ、とぼくがつぶやくようにいうと、きびしかった彼女の顔がにわかにほころび、たおやか…。ああ、久しぶりに聞いたわ。といい、遠くを見るような目になって、しみじみと、ほんとにいい言葉だよね、といった。そして、忘れるといけないから紙に書いて、といって、その紙を大事そうにしまい、うれしそうに帰っていった
春霞
標準レンズの風景
梅を見て海を見た
予報では朝から午後3時くらいまで雨とのことだった。ぼくはそれを信じ、遠くにドライブに出かけるような計画は立てなかった。近くの公園で雨の中を傘を差し、ウメの写真でも撮って、それで今日の休日を満足させようと思った
朝起きてカーテンを引くと、空は曇っていたが、雨は止んでいた。ぼくは一人で車に乗り、近くの公園に出かけた
写真を撮っていると、なぜか青空が見えてきた。おかしい。雨は降らないのか。またもやぼくはだまされてしまったのだろうか
ウメの花を無心に撮っていると緑色の鳥が近寄ってきた。ぼくは鳥の目が苦手だ。あれは爬虫類の目だ。緑の鳥はせわしく花の蜜を吸いながら、あたりかまわず爆撃していた。そしてついにぼくの頭上にやってきて爆弾を落とした。ぼくはあわててよけた。なんてやつだ
すっかり晴れて、花の周りでミツバチがぶんぶん騒ぎはじめた。と、そこにヨッパライ某から電話がかかってきた。どこにも行かないの?
車は北に向かって走った。冬が終わる前に、もう一度あの港町を歩いておこう、と思った。昨年できた某施設のデッキで熱いコーヒーを飲み、カメラ片手に町を歩き回った
抜けた話
どうもハンドルの具合がおかしい、と思いつつ帰路を急いだ。家に帰り着き、念のためタイヤをチェックすると右前輪が完璧にパンク。やれやれ、パンクに気づかず運転していたなんて。腹が減っていたので夕食を済ませ、疲れた体にムチ打ってタイヤの交換作業を開始した。トランクから交換用のタイヤを取り出すと、な、なんと空気が抜けている。とほほ、本気で憂鬱になってきた。ポンプを持ち出してきて空気を入れる。よかった、ポンプは壊れていなかった。タイヤを交換し、パンクしたタイヤをチェック。見たところ釘など刺さっていない。空気を入れてみる。シューシューと空気の漏れる音。タイヤではなく、空気を注入するエアバルブの付け根からだ。ネットで調べてみると、タイヤ交換時にエアバルブも換えたほうがいい、との事。知らなかった。今までエアバルブを換えたことなんかなかったし。
教訓 交換用のタイヤもたまにはチェック。タイヤ交換時にエアバルブも交換したほうがいいかも


















