
夜風が涼しい。ぼくは屋上で星を眺めていた。夏の間、南の空をわがもの顔で陣取っていた化け物サソリも、今まさに遠くの山に沈もうとしている。どうやら夏も終わりが近づいたようだ。さみしい。ぼくはカメラを持ち出してきて、夏の記念にサソリの写真を撮った。アンタレスの上で強く輝いているのは木星。そういえば、13日の深夜、ペルセウス流星群が現れる予定だ。今年の夏は、なにかあっただろうか。ぼくは、なにか変わっただろうか。流れる星を眺めながら、考えてみることにしよう。
師匠との対話
大掃除開始
特殊相対性理論
夏祭りの頃
土曜日は仕事なのだけど、平日と違って、なんだかうれしい。気分は半ば、休みモードなのだ。豆を焼き終わって外の空気を吸うために駐車場に出ると、空の高いところで太陽が一人ギンギンにがんばって輝いている。ぼくは雲の写真を撮るのが好きなので、いい雲は出てないかな、と、ぐるりと空を見まわしたが、どれもイマイチであった。とりあえず店のビルの写真を一枚撮った。写真左に写っているステンレスの太いパイプが当店の煙突である。12月24日の深夜、サンタクロースはここから進入する。
店に戻るとすぐに、お客様が次々にいらっしゃった。お客様でにぎわった店が静かになりはじめたころ、常連のAさんがいらっしゃった。彼女はいつも遠いところから1時間以上かけてコーヒー豆を買いにやってくる。休みの日しか来れないので、たくさん買っていく。今日は港祭りがあるそうで、道路が混雑する前に急いで帰るのだという。彼女を紹介してくれたお客様は、目の澄んだエキゾチックな美人だったが、一年前に結婚して以来、店に来ない。
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Aさん、見てるけ~
ケータイからだと、写真は見れないみたいだよ
パソコンで見てね~
こんな日
8
∞
まだらの紐
36度の日々
暑い夏は暑い。
あたりまえだ。
店のクーラーは27度に設定している。27度だって、けっこう暑いのだけど、なにせ外が36度もあるので、店の中は北極のように涼しい。ような気がする。そんな暑い午後3時、常連のTさんがやってきた。ハワイにでも行ってきたのか、ずいぶん焼けている。
「どこでそんなに焼けたの?」
ぼくはまじめな顔で聞いた。
「グランド」
彼女は言った。

「ワイルドに焼けてるね。記念に写真とってやろうか?」
「うん」
というわけで、ぼくは何枚か写真を撮った。
ウェブにのせてもいい?
「いいよ」
最近、字を書くのが億劫だ。
だから写真でスペースを埋めている。
そんなわけで、写真だらけのブログはしばらく続く。かもしれない。








