映画のようなアメリカ

ネットでオバマ大統領の演説を見た。
政治に疎いぼくでも感動した。
まるで映画の1シーンを見ているようだった。
アメリカとはなんだろう。
それは、またとない幻影の国。
だからアメリカは甦る。映画のシナリオのように。

キミたちのニンジン

ある日、ぼくの目の前からニンジンが消えた。
目の前にニンジンがないと、ぼくは走れない。
「オレのニンジンはどこに行った」
必死でぼくはニンジンを探しはじめた。10年くらい前の話だ。
でも、最近になって、ぼくは気づいた。
「ニンジンを探すことが、オレのニンジンかもしれない」
そう、「求めよ」がぼくのニンジンだったのだ。
きょうの内田樹さんのブログを読んでて、フトそんなことを思いました。
ヒマな方は読んでみてください。
ちなみにぼくはニンジンがキライですがよ。ウマじゃないし。

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某コーヒー店の屋上には菜園があって、今、水菜、春菊、サニーレタスなどが収穫の時期を迎えている。昼前、その菜園の管理人がコーヒーを飲みに来た。管理人はカウンターにカップを置くと、ふいに七人の侍に出てくる貧乏百姓のような表情になってつぶやいた。
「せっかく植えた豆の芽が全部食われちまった」
「ふーん、ハトに?」
「いや、ここいらでは見かけない、変な鳥だ」
そういえば、ぼくも今朝見たのだった。電線に止まって1分おきにクソをする変な鳥を。よく見ようと思って近づいたら、ギー、と鳴いて飛び去った。もしかするとこれがウワサのネジマキ鳥なのかもしれない。
「それでオレはな」と、管理人は続けた。
「ワナを仕掛けてやった」
と言って、黒澤映画に出てくる小悪党のようにニヤリと笑った。
昼すぎ、ぼくはそのワナを見に行ったが、まだ何もかかっていなかった。

オトコの座標

世界はオトコであふれてる。
世界はオンナであふれてる。
と、いうわけで、ぼくは自分のオトコとしての座標を確認するために、次のページにアクセスしてみた。
「あなたのモテ力をリアルにテスト」
http://girls.channel.or.jp/wdp/
すると、次のような結果が出た。
Rank_07
あなたはまるでサーカスの団長のように男ゴコロを上手に操るすご腕! めちゃめちゃモテるでしょ?そのカワイイ笑顔と計算つくされた男たちへの対応は生まれもった才能。 ただ、定期的に男ゴコロを読む力をトレーニングしないとその力は衰えていきます。。最新の男事情をチェックすることを心がけて!
どうやらぼくはオトコとして標準的な位置にいるらしい。
※なお、ぼくの環境ではFirefoxだとうまく働きませんでした。
IEだとOKでしたがよ。

Vaya Con Dios

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ひまだったのでヤキイモと交信を試みてみた。
ぼく キミはどこから来たのだ。
イモ M78星雲のずっと向こうだ。
ぼく なんでそんな遠くから来たのだ。
イモ 遠いところに旅に出たかったのだ。
ぼく そうか。
イモ そうだ。
ぼく これからどうするつもりだ。
イモ 旅を続ける。
ぼく わかった、旅を続けてくれ。
イモ ああ、もちろんだ。
ぼく Vaya Con Dios.
イモ Vaya Con Dios.

蛇が出るまで口笛を吹け

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夜、口笛を吹くとどうなるか。
蛇が出る。これが正解だ。
では、雪のちらつく寒い日に穴を掘るとどうなるか。
からだが温まる。これが正解だ。
異論はあるかもしれないが、気にしなくてもよい。
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わが家の庭には、穴を掘ったあとが無数にある。なぜなら、ぼくが穴を掘ったからだ。なお、月にも無数の穴があるが、それは別の問題である。そして雪のちらつく今日の午後、ぼくは青空が出るのを待って庭に穴を掘りはじめた。すると、いつものように2階のベランダからネコがしつこく語りかけてきた。訳するとこうだ。
「何をしているんだ」
「俺を埋める気か」
「俺が何をしたというんだ」
ぼくは答えた。
「うるさい、自分の胸に聞いてみろ」
ぼくにはいちいちネコの相手をしているヒマはない。
ぼくにとって休日の時間は貴重なのだ。
今朝、某アマゾンに注文しておいた本が届いた。
ブラッドベリの「たんぽぽのお酒」。
ぼくの貴重な時間は、こういう本を読むのに費やされる。
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成人式の決意

あれは何年前だったろう。ぼくにも成人式はあった。ぼくは大きく分けて3つの友人グループを持っているが、そのひとつ、仮称「軽薄グループ」のメンバー3名は、成人式の深夜、錦江湾を臨む堤防に立っていた。(ちなみにその日の昼は別のグループと吹上浜にいた)
堤防の3人はとっくに話題に尽きて、つまり白けていた。もう家に帰ろうかと思っていると、突然、Bが青春ドラマの主人公のような思いつめた声でこういった。
「俺は決心したぞ!」
ぼくとAが驚いて振り向くと、彼は、よーし、俺は今から人生スケールの重大発表をするからよく聞けよ、みたいに目を輝かせ、宣言した。
「俺は一生、タバコを吸わないからな!」
ぼくとAが黙っていると、彼はこう続けた。
「どうだ、君たちは」
Aはしぶしぶ同意した。AとBはすでにヘビースモーカーだったのだ。
ぼくはためらわず同意した。ぼくはタバコが嫌いだったからである。
その数日後、AとBに会ったが、彼らはうまそうにタバコを吸っていた。

ハリボテオヤジ

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昨年、息子は二十歳になった。明日は成人式。たぶん、当人には分からないだろう、成人式とはなんなのか。ぼくはその父親だったわけだが(今もそうだけど)、父親らしいことは、なんにもしなかった。運動会にも一度だって行かなかったし。たぶん、ただ同じ屋根の下に住んでいただけ。今になって、もっとオヤジらしいことをすればよかったなぁ、と思うが、いやいや、これでよかったのかも、とも思う。数年前から、息子は好んで村上春樹の小説を読んでいる。ぼくはうれしかった。村上春樹の小説が、ぼくが父親として教えたかったことを授けてくれるだろう、と思ったからだ。男は帆を上げ、風を受けとめる技術を身につけないといけない。父親は、息子に風を感じるアンテナとその使い方を教えなくてはならないけど、これが、言うはやさしいが、けっこうめんどくさい。願わくば、村上春樹の小説にそれを担って欲しいと思う。彼の小説には、そういう奇妙な力がある。ぼくは楽をしたい。ぼくは木で作られた鶏のフリをしようとするハリボテオヤジだから。